余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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降「カメラの映像を見せて下さい！」

店「え、でも

降「早く！」






何をそんなに焦っているのか、と聞かれれば満足のいく答えは差し出せない

単純に、警察官として未成年がラブホテルを利用している事実は見過ごし難いからという事にしておこう


数時間前までカジノタワーにカプセルが墜落するとかどうとか言っていたのに、
少しだけ帰ったらすぐまた仕事に戻る予定だったのに、
今は職権濫用で防犯カメラの映像探り

本当のカップルの利用率は低いんだななどと考えながら探すのはプラチナカラーが抜けた金髪の少女





降「っ！この二人！この二人はどの部屋に案内した！！」

店「え、えっと.......705号室だったかと.......あ！お客様！待って下さいお客様！！」





705、705、705

飛び込んだ狭いエレベーターで素早く7を押して、妙に緊張し始める心


映像にあいつと一緒に映っていたのは見た事もない若い男だった
どういう知り合いだ？

毎日の大量のお喋りの中に男の話なんか出て来た事は無いぞ
それとも集中していなかった僕が聞き逃した？


まあつべこべ考えていても仕方なく、エレベーターの扉が開いてすぐ"←701-709"の表示に従って左へ

カウントダウンのように


701

702

703

704




......705




閉まっているかもしれないと頭で考えるよりも早く、





降「........っ！」



「え！？ん！」



男「なっ！」






押し開けれてしまった扉の先で、

ほぼ0距離だった二人の間に

気付いたら手が出ていた

おかげでその手の甲には男からキスされる仕末





「んんー！んー！？」

降「うるさい！お前には後でじっくり聞く！」

男「な、何なんだよ！？お前誰だよ！？」

降「そっちこそ何を考えてる！！こいつは未成年だぞ！！」

「んんー！！」

男「は、はあ！？21の大学生って

降「17の不登校だ！どうする！まだ何かあるか！？」

「んー！ん、んー！」

男「い、いや........」

降「じゃあ連れて帰っても文句は無いな」

「んんー！？」





ベッドの上に散らばっていた小娘の服を雑に拾って、抵抗する体を強引に引きずって目指したのは外

フロントの係の者を無視して、適当に止めたタクシー





タ「どちらまで？」





自宅アパートの大体の住所を伝えてから、ようやく落ち着いて話を聞こうと横を向くと





降「っ.......お、おい」

「うぅっ.......うっ........」





いつの間にか号泣していた

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