片思い幼なじみ。《赤》 (ページ7)

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夏休みなんてあっという間にすぎて

今まで通り学校が始まった

暑さも徐々に薄れていき

体育祭の練習が始まるだろうという頃に

廊下で女子が

「重岡くん彼女出来たらしいよー」

「えー逆に今までいなかったの？」

「密かに狙ってたのにー」

そんな会話をしていた

うそ…、

しげの隣は私だ

なんて勝手に思っちゃったりしていた

お祭り一緒に行ったくらいで

自惚れていた自分が馬鹿みたい…

しげにとってはただの幼なじみなのに…

私めっちゃアホやん

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帰りの電車でふたりになった時

言いにくかったけど直接本人に聞いてみることにした

『しげ彼女できたってほんまなん？』

「なんで知っとんの！？

できたで…」

そう恥ずかしそうに話すしげを見て

会ったこともないその彼女さんに

嫉妬心が収まらなかった

人の幸せ喜べへんとか

うち最悪やん…

『よかったな！

あ、彼女さんに悪いしこれからは別々に登下校しよか！』

本当は思ってないよ、そんなこと

「気づかいありがとうな」

でも君の前ではいい幼なじみを演じたいんだ