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#1 ページ1
「A起きろー」
『……ん？神ちゃん？』
「ん？じゃなくて授業終わったで」
気がつけば６時間目を終えるチャイムが鳴り終わっていた
あ、ノート書いてない
『神ちゃん見せてー…』
「そんなことやと思ったわ」
しゃーないなって言っていつも貸してくれる神ちゃんは本当に優しくて女子からも人気が高い。
おしゃれさんやし、器用やし、
こんな人が私の数少ない話せる男子なのが未だに謎だ。
「帰ろ」
家が近い神ちゃんと一緒に電車に乗り込む
『神ちゃんーもうすぐ夏だよ彼氏欲しいー』
「Aは彼氏なんてすぐできるやろ」
『うーん…なんかこの人！っていう人がいないんよね』
『てか神ちゃんは彼女とか作らんの？？』
「俺、今はそういうのええねん」
『ふーん、』
モテモテな神ちゃんに彼女がいないことが
未だに信じられない
『実は男が好きでした的な、？』
「な訳あるか」
降りる駅が2駅前の神ちゃんと別れ
自販機で買ったいちごミルクを飲みながら家に帰った
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作者名：さくらもち | 作成日時：2017年5月28日 3時
