6年越しの片思い【TH】 (ページ10)

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『ん、テヒョンからだ。』

通知の内容は
今日の夜空いてますか。だった。

なんだか真面目な内容に感じた。
話でもあるのかなって、

テヒョンとかも彼女が出来れば
私の立場は邪魔になるし、

そうすれば唯一の大事な友達がいなくなる。

女の子とは違うもん。
男の子との縁の方が脆い。

『それはいやだなぁ。』

思っても夜は来るわけで、

「あ、Aー！」

待ち合わせ場所に足を運んで
テヒョンに会って、

『お、お洒落なところだね。』

すごく嫌な予感がした。
いつもの場所じゃなくて

とてもお洒落な雰囲気のお店。

テヒョンにとても似合う
落ち着いてて、でも少し色っぽいお店。

『テ、テヒョン』

「このお店嫌だった？」

『いや、そうではないけど』

そういうとわかりやすい表情で
ほっとするテヒョン。

席に座りたくないような
座ってしまいたいような

謎の気持ちに駆られながら
これまたお洒落なお酒を飲んだ

「甘くて美味しい！」

テヒョンが頼んだのは
ブランデー入りのココア。

私はなんとなくお酒を頼みたくなくて
食べ物を頼んだ。

「Aがお酒飲まないの珍しいね」

『....最近飲みすぎたからね、、』

この心の不安を読み取られないように
無理して笑った。

あー、なんで友達なのにこんなに不安になるんだろう。

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