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『おーい、どしたの?』
この声、俺が大好きな声。
聞けるならずっと聞いてたいなぁ。
「あ、ごめん。」
『折角飲みに付き合ってんのに、、ぼーっとするなんておかしいでしょ、、ほら、もっとテンションあげよ?』
ずっと短かった髪の毛がいつの間にか伸びてて
小洒落た髪型にセットされてて
知らないAがいることに
少し悲しくなる。
前はあんなに近かったのに、
今じゃ目の前でも遠く感じる。
「飲みって言っても俺そんな飲めないし、
Aみたいに酒豪だったらなー、」
『本当だよね、男のテヒョンが、私より飲めないなんて、聞いて呆れます〜』
社会人として働き出した今でも
こうやってたまに集まって話して
仲良い男女、うわ、男女の友情って成立するんだねぇ、って呑気に笑ってたA、
俺だけだった。
確かに、こんなに仲良いのに告白して振られでもしたら、俺は元になんか戻れない。
そしたら遠いい距離がもっともっと遠くなっていつの間にか出会う前の赤の他人に戻っちゃう
「いや、飲めるから!飲んでやりますよ〜、Aさんがからかうからね〜」
俺が少しでもふざけると
大きな声で笑ってくれる。
まぁ思いっきり真顔の時もあるけど
「じゃ、カシオレかな!」
『女子だなー笑』
俺のいい相棒って思いたいところ。
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作者名:うなぎパイ | 作成日時:2021年3月23日 9時