07 ページ10
すぐに神ちゃんを見つけて、声をかけようとするけど、神ちゃんはその場にずるずると座り込む。
望「神ちゃん!!」
急いでそばに駆け寄って体を支えると、神ちゃんの体はめちゃくちゃ熱かった。
神「・・・のんちゃん・・・うっ・・・」
望「大丈夫?もしかして吐きそう?」
神ちゃんが口元に手を当てたのを見てそう聞くと、静かにコクッと頷く。
体を支えてあげて近くのトイレに行くと、一気に戻してしもうた。
いつもは迷惑かけたくないからって我慢をする神ちゃんが、すぐに戻してしもうたってことは、それだけしんどいってことやと思う。
神「オエッ・・・うっ・・・ゲホッゴホッ」
それなのに、体を支えてあげることと背中をさすってあげることしか出来へんくて、すごい情けなかった。
ちょっとしたら吐き気は落ち着いてきたんやけど、今は喘息のほうがやばい。
神「ゲホッゴホッ・・・ヒュー・・・ヒュー・・・」
だんだん本格的になってきて、俺にかかる体重が重たくなってきた。
吸入器は手元にないし、トイレについとるナースコールを押しても、最悪なことに誰もでえへん。
望「神ちゃん、ゆっくり呼吸してな!俺今から先生呼んでくるから・・・あともうちょっとだけ待っとってな」
仕方なく神ちゃんのそばを離れる決断をしたけど、神ちゃんの細い声によって止められる。
神「のん・・・ちゃ・・・ゲホッヒュー・・・のんちゃんもっ・・・ヒュー病み上がり・・・やから、ゴホッゴホッ・・・あんま動いた・・・らヒュー・・・アカン・・・」
弱い力で、俺の腕をつかんで。
なんで・・・なんで今、人の心配・・・できんねん・・・
俺の頬を、一筋の涙が伝った。
261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りょくちゃ。(ノ)・ω・(ヾ) - 更新、楽しみです!頑張ってください! (2017年3月28日 0時) (レス) id: fcdfd7a158 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ。(プロフ) - りーちゃんさん» すいません。変換ミスしていたので一回返信を削除させていただきました。遅くなるかもしれませんが、待っていてください! (2016年12月12日 21時) (レス) id: fbbdbdd497 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ。(プロフ) - 侑太さん» 大丈夫ですよ!更新遅いと思いますが、頑張るのでこれからもよろしくお願いします!! (2016年12月12日 21時) (レス) id: fbbdbdd497 (このIDを非表示/違反報告)
侑太(プロフ) - 流星君が過去に虐待され、最終的に病院に捨てられたという過去ありいいですか?それで、いきなり親が現れてパニックになってるのをのんちゃん中心に子供達が先生を呼んだりなんなりで助けるのお願いします。 (2016年12月12日 19時) (レス) id: 6560837d68 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ。(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2016年12月12日 16時) (レス) id: fbbdbdd497 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぃ。 x他1人 | 作成日時:2016年11月14日 12時