裏切り者のレクイエム (ページ15)

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イタリア某所

まだ昼間だというのにも関わらず

部屋中のカーテンは締め切っており、部屋の明かりはついていない

唯一明かりとなっているのはパソコンの画面のみ

そんな薄暗い部屋の中に2人の男がソファに座っていた

1人はパソコンを

もう1人は雑誌を読んでいる

？【ん？】

？2【どうしたんだー？】

雑誌を読んでいた男が声をかける

？【Aからメールだ。…娘の居場所が分かったと。】

？2【マジでか！？やったぜ！！で、決行日はいつなんだ！？】

？【ジョヴァンニ、落ちつけ。まだ決行はしない。情報が少なすぎる。気持ちは分かるが、先に気を抜いた方が負けだ。】

ジョヴァンニと呼ばれた男は肩を落とした

ジョ【ちぇっ、分かってるよ。せっかく動けると思ったのに。…でもさ、もしこれが成功したら俺たちの立場も変わるかもしれないんだろ？いつまでもこんな扱いされるとか、真っ平御免だぜ。】

話の内容からして恐らく彼らはAの仲間であろう

？【娘に関しては引き続き2人に任せる。その間に、俺たちはアジトを出る準備をし始める。】

ジョ【出る準備って、どこか出かけるのか？】

？【……いつまでも組織に従っている程、俺は真面目な人間じゃない。】

ジョ【…ってーと、…マジか！！流石ギルバート、暗殺部隊《俺たち》のリーダーだぜ！！】

ギ【………。】

Aたちの裏切りが本格的に動こうとしていた

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ジョ【でもよ、ここ出るってことはよ、住む場所決まってるのか？】

ギ【…まだだ。これから決める。】

ジョ【うぇぇぇ！？住む場所決まってないのに出る準備してたのかよ！？】

案外おっちょこちょいなリーダーでもありました