FANTASTIC Girl ！ (ページ6)

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『…皆の顔がある。』

目が覚めれば、メンバーの皆が私の顔を覗き込むように見ていた。

慧「うわぁ！起きた！」

大「もう、急に倒れたからびっくりした。」

ゆっくりと起き上がる私を見て安心してくれたのか何なのかメンバーがやんややんや、口々に話し出す。心配を掛けてしまったようだ。

堀「大丈夫？」

澤「夏喜が近くにいてよかったね。居なかったら頭打ってたよ。」

あの時倒れる私を支えてくれてくれたのは夏喜くんだったようだ。

『ごめんね、重かったよね、ありがとう。』

そう言って、勢いよく立ち上がろうとすると、また目の前が真っ暗になる。

堀「…っと、大丈夫？」

『かたじけない』

咄嗟に腕を引いて支えてくれた。

澤「なんか顔色悪くない？」

『これはそのー、あれです、寝不足。』

世「本当にそれだけ？」

『それだけです』

寝不足なのは嘘じゃない。
' それだけ ' 、は嘘かもしれないけど。

皆が' 疑っている 'と視線で訴えてくる。

『…あぁ、もう少しだけ休んでもいいですか？』

休んでる間は考え事をするから嫌なんだけどなぁ。今また倒れて迷惑なんてかけたくないし。この選択肢は間違ってないと思う。

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