捌-4 ページ6
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そんな凸凹コンビな2人は、ミツバのうろ覚えな記憶によって動き出した。
『急に未練とか言われても、正直よく分かんないけど……
死ぬ前に撮っときたかった写真があった……ような気がする』
光はミツバの言う通りにミツバのカメラを取ってきて、撮影開始……。
が、そんなに上手くいかないのが世の中なのだよ、少年。
ミツバが子猫を撮りたいと言えば、親猫に威嚇されつつも手伝う光(はぐれてた子猫を親猫に返してあげたらめちゃくちゃ懐かれた)。
蜂の巣が撮りたいと言い出せば、蜂達に追いかけ回されつつも付き合ってあげる光(蜂蜜分けてもらおうとしたら追いかけられたから蜂嫌い)。
虹が撮りたいなんて言い出せば、ホースを使って光に水をぶっかけて祓われかけるミツバ(僕も虹が見たくてホースを持ってきてみたら暴発して僕が被爆した)。
そして、小鳥の巣を撮ろうとするミツバの踏み台になりつつ、親鳥に攻撃される光……を、またもや傍観する僕(鳥ってどうやって飼うの)。
コントのような会話を続ける2人を眺めていると、ふと視界の端に綺麗な白髪が映った。
｢あの子……｣
｢ひびのちゃん！｣
｢あ、花咲先輩！｣
偶然ですね、と微笑む彼女の手には、1枚の写真が握られていた。
僕が何の写真かを見ようと覗き込むと、気づいたらしいひびのちゃんは見やすいように写真をかざしてくれた。
｢何これ……何処かの公園？｣
｢はい！私の家の近くの公園で……いつだったっけな、この学園に来る前に たまたま出会った男の子に撮ってもらったんです！｣
そう言う彼女の視線の先には、光とミツバ……そして、ミツバの手の中にあるのはカメラ。
もしかして、と横を向くと、今までに見たことの無い表情をしているひびのちゃんが居た。
────
ミツバ関連の話にどうしてもひびのちゃんという存在を出したかった故……ひびのちゃんを知ってる人が見たらきっと変わり様に驚くだろうなぁ
プロセカか呪術か東リべかの作品を作りたくてどれにしようかで永遠に悩んでるっていう話をおかずにこの話を読んでいただければ……
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