玖-13 ページ26
*
フゥー……と長い息をついた蒼井は振り返り、懐中時計を取り出した。
「そして僕はこの時計を手に入れたってわけ……
使用回数は1日3回、この学園の中でだけ、僕は時間を止めることが出来る。
……といっても5分が限界だから大層なことは出来ないけど……」
「代わりに、君は1番と縁を結んで怪異になった?」
「そう。
契約期間は6年間、つまり卒業まで。
七不思議の1番目として時計守の他2人にこき使われてるってワケ。
見た目は多少変わるけど、八尋さんと同じだよ。
僕はこの時計以外普通の人間だし。
にしても自分から人魚の鱗を飲んだって凄いね!八尋さんってマゾ?」
「うっ」
「寧々……」
「先輩……俺はロックだと思います!」
「全く嬉しくないけどありがとう……」
蒼井の言葉に思いっきり刺された寧々は、そのまま光にトドメを刺されていた。
可哀想に……僕は……僕は気にしてないからね……!!
「で?7番様は七不思議のトップで下_劣なエ_ロガキだって聞いてるけど
その下_劣なエ_ロガキが何の用?」
「流石に酷くない?」
蒼井、めちゃくちゃ人に刺さる悪口言うじゃん……
僕は言われませんように……と思ったのはきっと僕だけじゃないはず。
「おい、大変だ!!」
「誰か!誰か来てくれ!!」
突然そんな悲鳴が聞こえてきて、あわてて廊下に出た。
そこに広がっていた光景は……
───
敢えてなんですけどね!ハハッ!て顔しておいて何ですが、茜が「花咲さん」って呼んだのは私が完全に油断して間違えたからです
時計守恐ろしい……
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ