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玖-4 ページ17






「生徒として……!?」



「つまり僕と同類……ってコト!?」



「うん、だからそいつを探し出して……」



「悪戯は辞めるように説得するのね!」



「ううん、ボコボコにして1人目と3人目を誘い出す」







光に向けて拳を振る花子くんの目はただただ怖かったので、僕が忘れてるだけで本当は守人でしたオチだけは避けたいと思います。



多分ないな(即決)



次に 花子くんからの(多分へなへな)パンチを掌で受けた光が口を開いた。







「でもどうやって探すんだ?
この学園の生徒数、半端ねぇぞ」



「大丈夫、何となく目星はついた」







自信ありげにそう答えた花子くんは僕のことを後ろから抱きしめて話を続けた。



正直寧々と光の視線が痛いけど、慣れって怖いと思った。







「いくら上手に人に紛れても、七不思議レベルの怪異が同族にまで正体を隠すのは難しい……

気配がするんだよね。
ヤシロ、夢乃、2人の組から」



「私のクラス!?」



「あ〜……」







何となく身に覚えがあって、思わず声をもらす。



もし僕の嫌な予感的なあれ(?)が当たっているなら……







「それって……」



「そ、この中に守人がいるってこと。

ヤシロ、さっき話してたよね。
アオイちゃんだかアカネちゃんだか……
いつも2人に怪異の噂を教えてくれるカワイコちゃん。

その子だけ悪戯の被害がなかったんだよねェ。



それってなァんか、怪しくない?」







……え?



そうなの!?!?



確かに葵は前々から深く関わりづらいようなキャラだったし、何か嫌な予感はしてたけど……



葵が七不思議!?







「な、何言ってるの花子くん。
葵が七不思議だなんて、そんなことあるわけないじゃない!
葵は……」



「くすす、くすくすっ」







寧々が花子くんの言葉を笑って否定しようとしたその時、どこかから女の子の声が聞こえてきた気がした。



その声が聞こえた途端、外に面したガラス製の窓が思いっきり割れた。







「なんだぁ!?」



「窓が……!」



「危ないっ!」







とっさに怪異の姿──一応解説を入れると 黒髪セミロング、紺色ベースで黄色いスカーフのセーラー服──になって、光と寧々を守るように前に出た。



ほぼ同時に花子くんも白杖代を使って変身して包丁を構えていた。



……が、僕達の予想に反して 真反対にある教室のドアが開いた。







「あれ?」

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作者名:弥夜月 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年4月5日 12時

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