俺らのマネが美しすぎる 【音駒】

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「なんでこうなったの」

黒尾「御宅の灰羽くんが勉強出来なさすぎるんです〜〜」

「その問題の灰羽くん、あんたんとこの部員でもあるけどな」


ノートに赤い丸を付けながらAが目線をノートから逸らさずに淡々と告げた。

金曜日、梟谷との練習試合を前にして彼らが戦っているのは定期テスト(の勉強)である。

優秀なAを筆頭に勉強を教える係の勉強出来る組である、数人を先生とした勉強会が、昼休みの図書室で行われていた。


夜久「リエーフは昼休みっつーこの短い時間で勉強を教えて貰えることを有難く思うんだな」

バツのたくさん付いたプリントを「ほい」と渡す夜久に項垂れる灰羽。


灰羽「バツばっかじゃないですか！！」

「うるさいよリエーフ。」


「図書室だから」と大声を出すリエーフにシャーペンを向けるA。もちろん心が出る方を向けて。


海「リエーフは基礎からやって行こうな。目標は全教科赤点回避だな」

灰羽「う〜〜…頑張ります……」

芝山「頑張って、灰羽くん！」


「教えられるところは僕も教えるから！」と声をかける芝山。


「とりあえずリエーフの苦手そうな問題の類題、問題集からピックアップしといた。マークつけてるから」

沢山のマークがついた数学の問題集を渡すAに灰羽が目を輝かせた。




灰羽「Aさんの為に全教科満点とります！！！」

「だから声が大きいってば」

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