＿部屋着と眼鏡 ページ21
Aside
お風呂も入れてなかったから、
入らせてもらって、新しいパジャマに着替えて。
気づけばもう夜の9時。
深澤｢ 明日は仕事行けそう？｣
『 うん、もう全然大丈夫。』
深澤｢ ん、じゃあ照にも言っとく。あ、玉ちゃんにちゃんと良くなったって連絡しとけよ？｣
『 分かってる。』
そう言って、ドライヤーを手に取る、
乾かそうとしたらふっかが立ち上がって。
深澤｢ 乾かしてあげようか？｣
『 え、なんで？』
深澤｢ なんでって笑 一応病み上がりだから心配してんだけど。｣
『 乾かすぐらいできるし、』
深澤｢いや、今日は俺がやる。ほら貸して？｣
ちょっと、なんて私の言葉も聞かずに、
持っていたドライヤーを奪ったふっか。
すぐ後ろにふっかが座って、私の頭をわしゃわしゃしながら乾かしていく。
雑だよ。
私女の子なんだけど。
そんな文句はドライヤーの音で見事にかき消された。
スイッチが切られたら、私の髪の毛にふっかがブラシを通す。
深澤｢ ほんっとサラサラだな、｣
それぐらい自分で出来るって、
また文句を言おうとしたのに。
とかし終わった後に頭をぽんと撫でられたら、
何も言えなかった。
固まってる私を見て、ふっかが不思議そうに笑う。
深澤｢ …？どした？｣
『 ……ふっかってさ、』
深澤｢ ん？なに？｣
『 …、優しいよね。誰にでも。』
深澤｢ 誰にでもは余計だな笑 ｣
『 優しすぎるし、甘すぎるし、そんなんじゃ私ダメな人になる。』
深澤｢ いいんじゃねぇの？俺の前では。｣
しゃがみこんで、同じ目線になったふっか。
『 ……なんで、』
深澤｢ だって好きだもん、Aのこと。｣
しばらく、言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
え、今なんて言った？すき、、好き？
心臓の音が頭まで響いてきて、身体が熱くなる。
『 ……え？どういう意味？』
深澤｢ そのままの意味。｣
『 …っ、そのままって、』
深澤｢ 好きってこと。これ一応告白ね。｣
それはあまりに突然だった。
部屋に響く時計の音と、
ふっかが飲んでたコーヒーの匂い。
告白をしたとは思えない、
そんなムードの欠けらも無いこの部屋に、
すっぴんでパジャマの私と、
部屋着で眼鏡のふっか。
ドクン、ドクンとなり続ける心臓が、
ぎゅっと締め付けられてるようで、苦しかった。
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あ - こんにちは。前回も楽しく読ませて頂き、また読みたいと戻ってきました🥺続編があったと思うのですが消してしまったのですか？とても素敵で大好きだったのでまた読みたいです😢❤︎ (7月15日 4時) (
レス) id: a40e2e0828 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - ぽむりんさん、こんばんは！もう新年度ですね☺️ぽむりんさんはいかがお過ごしでしょうか、、本当にぽむりんさんのお話が恋しくて何度も読み返しさせて頂いてます🫣笑 今日もこれからもぽむりんさんが幸せに過ごせますように😭💞 (2023年4月5日 23時) (レス) id: 9460f6545a (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - 一気に読みましたが、読んでくうちに涙がぼろぼろ出てきて感動しました。素敵な作品を書いてくださりありがとうございました。 (2023年1月8日 9時) (レス) @page45 id: 9190d456fa (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - 感情輸入して泣きました。まじ超大作です。いい作品に出会えてよかったです。 (2022年11月18日 6時) (レス) @page45 id: 5c38ee4561 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにぽむりんさんの小説を読みました。もう番外編を見れないと思うとすごく悲しいです。ふとした時でいいので戻ってきて欲しいなと思う時があります。苦しくて切なくてでも幸せでそんな小説がまた読めたらなと思っています。ありがとう。 (2022年10月15日 12時) (レス) @page45 id: 4114007d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりん
| 作成日時：2021年3月26日 23時
