＿だから泣かないし ページ34
Aside
笑いながら歩いてたらつまづいて、
危うく転けそうになったところをふっかが支えてくれた。
そして割と、怒られた。
そんなに怒んなくてもいいじゃんって、
ちょっと俯いてたら
ふっかの右手がそっと私の頬に触れる。
え？どういう状況？
深澤｢ え、ごめんごめん...、泣かないで？｣
『 .......？』
深澤｢ まじごめん怒ってないから...、｣
泣かないで？
誰が？
私？
そういえばさっき目にゴミが入って、
瞬きしてたから泣いてるって勘違いされてる？
『 .....、ふっか？』
深澤｢ ん？どした？｣
さっきまでいかにも怒ってます、みたいに低い声だったのに、私に目線を合わせて屈んだふっかは
笑っちゃうぐらい優しい声を出す。
『 ...あの、私泣いてないんだけど、』
深澤｢ ...え、まじ？｣
『 目にゴミが入っただけ、』
深澤｢ は？！なんだよそれー、うわまじか。死ぬほどかっこ悪ぃんだけど。｣
『 .....ふふ笑 焦ってるふっか面白かった。』
深澤｢ まじで心配してた時間返せ笑 ｣
『 てかこんなんで泣くわけないじゃん。』
深澤｢ 今思い出したわ、あなたが泣かない女ってこと。笑｣
『 かっこ悪いじゃん、人前で泣くの。』
深澤｢ それは男が言うセリフ。｣
深澤｢ 女の子は辛い時には思いっきり泣いて、男に守られてればいーの。｣
『 .....、私は、そんなのやだ。』
深澤｢ ...なんで？｣
『 ...自分が、弱くなるから。』
思わずこぼれた言葉を聞いて、
ふっかが困ったように眉を下げて笑う。
深澤｢ お前はほんと変わんねぇな、｣
『 それって褒め言葉？』
深澤｢ まぁ半分褒めてるけど.....、｣
『 .....けど？』
深澤｢ お前誰も見てないとこで泣いてんでしょ？｣
私の前を歩いて、背を向けたまま、
そんなことを呟いた。
ドクン、と胸が波打って
思わず足を止める。
まるで私の全てを見透かされてるようで、
何も言えなかった。
『 .....、』
深澤｢ ...、何泣きそうな顔してんの。｣
『 してない、泣いてない、泣かない。』
深澤｢ おーおー、どした笑 ｣
振り返ったふっかが私を覗き込んで笑う。
深澤｢ まぁお前が泣くときは俺が胸貸してやるから。笑｣
『 だから泣かないって。』
最後までそう言い切って、見上げた夜空、
何故か少しだけ、ぼやけていた。
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ぽむりん(プロフ) - あやのさん» 嬉しいです(；；)ありがとうございます(；；) (2021年3月5日 19時) (
レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - お話大好きです(〃ω〃) (2021年3月5日 11時) (レス) id: f49c4e3d67 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - 七七盛さん» 悶えていただけて本当に嬉しいです…！どんどん運転してもらいましょう(*^^*)いい感じに4人の絡みを出していけるように頑張りますのでこれからも応援していただけると嬉しいです(；；) (2021年3月4日 19時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
七七盛(プロフ) - 免許所有のふっかさんんん、ぐあぁずるいぃと悶えながら拝読いたしました！！この４人のバランスもとてもきゅんです！！続きを待ち遠しく待機します！！！ (2021年3月3日 15時) (レス) id: b88e55deaf (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - orzさん» 惚れてもらえて嬉しいです笑いつもコメントありがとうございます(；；) (2021年2月25日 7時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりん
| 作成日時：2021年1月15日 20時
