＿大丈夫 ページ48
阿部side
夏もすっかり終わって、
木にも枯れ葉が目立ってきた頃。
受験生恒例の、面談が始まる。
もう半分以上終わってて、
残すところはあと数人。
今日誰だっけ、、
なんて考えてるうちに、開いた面談室のドア。
『、、、失礼します。』
阿部「お、、桃瀬か。」
小さく返事をして、
椅子に座った。
進路希望の紙を見るところ、
まぁ無難というか、桃瀬にしてはレベルが低い
ともとれる志望大学。
阿部「桃瀬はここ、行きたいの？」
『、、、あ、、えっと。』
阿部「ん？、、なに？」
俯いてしまって、なかなか言い出してくれない。
それでも、本当の気持ちが聞きたくて、
阿部「いいよ？聞くの俺だけだから。なんでも話して？」
『、、あの、、無理かもしれないんですけど、』
阿部「、、うん。言ってみ？」
『、、ほんとは、ここに行きたいです。』
渡された、大学のパンフレット。
驚いたことに、自分の母校で。
阿部「、、え！、、ここ？」
思わず声をあげた。
『ご、ごめんなさい。やっぱ無理ですよね、、』
阿部「あー違うって、待って。」
カバンに戻そうとするのを慌てて止める。
阿部「違うの。ここ、俺の母校。」
『、、、え？、、そうなんですか？』
阿部「、、うん、そうなの笑」
『、、知らなかった、、』
目を丸くして、驚いてる桃瀬。
阿部「、、ほんとはここ受けたいの？」
『、、はい、、でも、親には反対されてて。』
阿部「、、なんで？」
『、、落ちたら、、どうするんだって。』
少し、言葉に詰まった。
今にも泣き出しそうなほど、
不安そうな顔をしてた。
この時期、色々思い詰めてる受験生も多くて、
その気持ちも痛いほどに分かる。
阿部「、、、大丈夫だから。」
『、、、？』
阿部「無理なんかじゃないよ？、、そこ受験しようよ。」
『、、でも、数学が、』
阿部「俺が教えるから大丈夫。何回でも聞きに来ていいし、全部分かるまで付き合うから。」
『、、ほんと、ですか？』
阿部「ほんとに決まってるでしょ笑」
昔の自分を見てるようで、
桃瀬の頭をぽん、と撫でる。
きっと大丈夫だから。
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ぽむりん(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます、すごく嬉しいです(;_;)これからもキュンキュンして頂けるように頑張ります(><) (2020年4月15日 9時) (
レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この切ない恋心に、めっちゃキュンとします！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2020年4月15日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» 私も登録させて頂きました(><)これからもお互い頑張りましょうね(;_;) (2020年4月8日 17時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
キナリノ(プロフ) - ぽむりんさん» わっ！そうだったのですね！？まさかすぎて驚きましたがすごく嬉しいですありがとうございます！私も他の作品も読ませてもらっててお気に入り作者さんとして登録させてもらいました(^^)これからもお互い頑張りましょう！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 0b61c34f08 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» キナリノさん(ﾟﾛﾟ)作品ずっと読ませて頂いてました(><)ファンです！作品読んでいただけてほんとに嬉しいです(;_;)これからも頑張ります！ (2020年4月8日 14時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりん
| 作成日時：2020年4月6日 23時
