＿夜の学校 ページ45
Aside
(生徒にそういう感情は持たないようにしてる。)
先生のあの言葉が、
頭の中で何度も再生されて。
勉強どころじゃなくなった。
放課後の図書室に1人、
ため息を着きながら座る。
もう帰ろうか、なんて思ったのに
教室に荷物を置いてきたことに気づいて。
本当に今日はついてない日。
先生、まだ教室にいるのかな、
今、行かない方がいいのかな、
なんて考えてるうちに眠くなってきて、
机に突っ伏して、目を閉じた。
＿＿＿＿＿＿
蛍光灯の光が眩しくて、
目を覚ます。
え、私寝てた？
今何時？
『、、、やば！』
勢いよく体を起こした。
向井「っわ、びっくりした、、」
『、、え？、、、なんで？』
目の前に、スマホ片手に固まってる康二がいた。
向井「そんな飛び上がらんといて、、心臓止まるかと思ったやん笑」
『、、、なんで居るの？』
向井「なんでって、、荷物もってきたったのに笑」
『、、、あ、 』
向井「、、あ、ちゃうわ笑、、見つけたと思ったら気持ちよさそうに寝てるから、起こすに起こせへんやん。」
肩に掛けられていた、康二のパーカー。
外はもう暗くて、時計は6時半を指す。
『、、、え、ごめん。ほんとごめん。』
向井「、、ん、ええよ別に。」
『先帰っても良かったのに、、』
向井「こんな無防備に寝とるやつほって帰れるわけないやろ笑」
寝ぼけた私の代わりに、
机の上に広げたプリントを片付けてくれて。
向井「ほら、帰んで？」
荷物を持った康二。
そそくさと図書室を出てしまう。
『、、ま、待って。』
もう廊下の電気も消されてて、
図書室の電気を消すと辺りは真っ暗。
暗いところが苦手な私にとっては、
夜の学校なんて最悪の場所。
でも、何も言わなくてもそれに気づいてくれた康二。
向井「、、、怖いんやろ？」
『、、、ちょっと、だけ。』
向井「腕掴んどいてええから、行くで？」
離れないように、ゆっくり、ゆっくり歩く。
ドキドキするのは、きっと、
夜の学校のせいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 918人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽむりん(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます、すごく嬉しいです(;_;)これからもキュンキュンして頂けるように頑張ります(><) (2020年4月15日 9時) (
レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この切ない恋心に、めっちゃキュンとします！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2020年4月15日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» 私も登録させて頂きました(><)これからもお互い頑張りましょうね(;_;) (2020年4月8日 17時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
キナリノ(プロフ) - ぽむりんさん» わっ！そうだったのですね！？まさかすぎて驚きましたがすごく嬉しいですありがとうございます！私も他の作品も読ませてもらっててお気に入り作者さんとして登録させてもらいました(^^)これからもお互い頑張りましょう！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 0b61c34f08 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりん(プロフ) - キナリノさん» キナリノさん(ﾟﾛﾟ)作品ずっと読ませて頂いてました(><)ファンです！作品読んでいただけてほんとに嬉しいです(;_;)これからも頑張ります！ (2020年4月8日 14時) (レス) id: a9d3d6effb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽむりん
| 作成日時：2020年4月6日 23時
