ずっと、愛してる。【うらたぬき】

キミノミライ ページ4

『失礼しました。』




ガラガラと診察室の扉を閉める。母親は涙を噛み締めながらハンカチで涙元を拭いていた。悲しいんだろうな、実の娘が助からないと宣言されたのは。




逆に私はもうどうにでもなれって感じがした。だって、治療法がないのならもう助からないのでしょ？だから、好きなように楽に自由なことがしたかった。




明日、浦田くんに言おう。私、いつか天国に逝っちゃうって。どんな顔するかな浦田くん。悲しむ顔？それとも嬉しむ顔？反応･･･気になるな。




浦田くんとは仲良いからなんでも話せちゃう。教師の愚痴や友達とのいざこざ。上手くいかなかったことや嬉しかったこと悔しかったことずっと2人でこの先の未来のことも話してた。




どっちが先にお星様になるかな？って話してたっけ(笑)今回は私の負けだよ、浦田くん。




この先の君の未来には私はいないかもね。




まぁ、明日つたえてみよう。

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