嘘つきの恋 (ページ10)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:9,442 hit

第8話ページ10

でも、たしか…

『私は別として…おついちさんに会いたかったんでしょ？？』

私がそう言うと

ボフンと効果音のつきそうな勢いで顔を真っ赤にさせる

ほんとにわかりやすいな

『あ、、じゃあ今からでもおついちさんの所に行く？？両思いになれば1番いいんだけどね(笑)』

私がからかいながら成美に言うと

「それは私が1番実感してることなんだから言わないでよーー!!!」

と、私の隣を歩き始める

そう、成美はおついちさんのことが好きなのだ

こういう所は普通に乙女だ

早く実ればいいのにな～と思いつつも

成美よりも私の方がおついちさんと会っている回数が多いと思うと

少し罪悪感が募る

マグカップはそのままに私は成美とおついちさんの元へ行くことにした

おついちさんの所の部署はあんまり女性社員が居らず周りをあまり気にしなくても行ける

なんか、、この分析はおかしいかな…

まぁ、気軽に話せる部署にいるってことで

『おついちさん。どもです』

私が話しかけると

「あれ！Aじゃん！！…と？？成美ちゃん？？どったの～？？」

へらっと笑いながら言うおついちさん

なんか落ち着くな～…

「お、おついちさん！！お久しぶりです。え、あと、さっきまで出張行ってて。」

「んじゃさっき帰ってきたってこと？？」

「あ、はい！…そうですね！」

体を強ばらせ頬を赤く染めながら話す成美は恋をしてる女の子で

可愛いなと思いながら私は横目で2人の会話を聞いている

日ごろ成美には感謝しているので

ここはキューピットとなってお助け致しましょ

『おついちさんこの後暇ですか？』

私の問に

「この後？？まぁ、全然定時であがれるし…あ。」

とおついちさんが察してくれたらしく

「飲みに行く？？」

グッジョブおついちさん

『良くわかりましたね！3人で行きませんか？』

おついちさんは快くOKしてくれて

終わったら連絡するよといって

おついちさんとはお別れをした

廊下で

「A…あなたは神様ですか…」

顔を真っ赤にしながら私にお礼(？？)を言ってきた

『まぁ、その場の雰囲気みて2人っきりにさせるつもりだから頑張って！』

私は成美の背中を押して自分のデスクに戻る