プロローグ ページ1
10代の恋
それは甘く時に酸っぱい
青春の味
その人のことを思うだけでドキドキして
心臓が張り裂けそうなほど胸を締め付けて…
でもそれが幸せだったり
青春の恋はとっても幸せなの
でもね
20代………それが後半、三十路に足を突っ込む手前
そんな年代の恋は
そんな青春の味なんてとっくに忘れている
青春…なんて言ってられない
それでも
それでも恋というものは落ちてしまうもので
恋をしても
アピールもろくにできなくて
片思いを長く長く引きずってしまう
なんて情けない
いい大人にもなって
私の口からはため息ばかりが溢れててしまう
「そんな、ため息ばっかついてると幸せ逃げちゃうよ？？」
そんな風に声をかけてくれる
＜私の好きな人＞
私はなんて恥ずかしいところ見られたのだろう……
些細なことでさえ好きな人には
素敵な私で見えていてほしい
そんなことを思ってしまう
私はため息の話題よりも話しかけられたことによって背筋を伸ばす
好きな人が近くにいる
これだけでも胸を締め付ける
もはや癖にもなってしまった
【いい大人にもなって】
そんな大人だというプライド
いい大人が長い年月片思いなんて恥ずかしい
そんな考えが私の頭の中を支配する
私の好きな人
弟者が私の反応が無いのが心配で声をかけてきた
「おーい…大丈夫？？」
…私なんか心配するよりも
もっと可愛い人とか綺麗な先輩とかいるだろうに
どんどんネガティブな考えに走ってしまう
なんて
なんて罪深い人なんだろう
甘酸っぱい恋は
歳をとる度に苦く…苦くなるのだろうか
口の中に広がるほろ苦いなんとも言えないこの気持ち
あなたにはわからないのだろうな
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シゲマスパーナ(プロフ) - 楽しみにしてます。続きが気になるー♪頑張ってくださいね。 (2018年9月21日 2時) (
レス) id: 4044e3cce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくし | 作成日時：2018年9月8日 2時
