23-俺のだから ページ23
．
｢俺のに触らないでくれる？？｣
聞きなれた声にハッと顔を上げると、そこには息を切らした茅ヶ崎先輩がいて顔からしてとても怒ってるのが分かった。
｢茅ヶ崎先輩っ！な、なんで｣
｢…ったくっお前は｣
ガっと私の腕を掴むと自分の方へ引き寄せ、合コンのことなんかお構い無しに足早にカラオケ部屋から出た。後ろからは凛子ちゃん達のキャーキャーと甲高い声が聞こえた。
．
カラオケから出て少し離れた路地裏に連れ込まれ、いわゆる壁ドンをされて、完全に逃げ場を失ってしまった。目の前には不機嫌な茅ヶ崎先輩。絶体絶命のピンチにゴクッと息を呑む。
｢お前一体何なの？｣
｢は？｣
｢俺からの告白の返事もせずに合コンに行くとかどんな神経してるのかって聞いてるんだけど？｣
｢そ、それは…｣
｢本当に最低な女だな｣
茅ヶ崎先輩の言葉が胸に突き刺さる。
確かに最低だ私…。
だけど…
｢茅ヶ崎先輩だって…｣
｢は？｣
｢茅ヶ崎先輩だって！今まで私のこと嫌いだって言ってたくせに急に手のひら返して好きって言ったり意味不明ですよ！！｣
｢それは…｣
｢心の整理できないし！私遊ばれてるようにしか思えないし！！遊びたいだけなら他当たってくれますか？！｣
｢別に遊んでなんか…｣
｢遊んでるつーの！！私の心弄ばないで！！｣
一通り言いたいこと言った私ははーっはーっと息を切らした。茅ヶ崎先輩を見ると何故か笑っていた。
｢何笑ってるんですか！！｣
｢いや…つまり…お前俺の事好きってことでしょ？｣
｢え！？｣
｢心を弄んでるってことは俺に気があるって言ってるようなもんじゃん｣
｢そ、それは…｣
｢本当に馬鹿｣
相変わらずニヤニヤしている茅ヶ崎先輩を睨みつける。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きょんきょん(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます！これからの至さんと夢主ちゃんの展開を楽しみにしててください(*^^*) 更新頑張ります！ (2017年11月18日 23時) (
レス) id: 5bb8dd7071 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ - これからの展開が楽しみです！更新、頑張って下さい。応援してます！ (2017年11月18日 21時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
