13-酔いの勢い ページ13
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店に入ってすぐにビールを頼み、すっかり私は酔ってしまった。 酔った勢いというかなんというか、気分がすっかり良くなった私は ｢もう結婚詐欺には引っかかりませんよ私！！｣そう言い、グピグピとコップに残っているビールを一気に飲み込んだ。
｢へー結婚詐欺だったんだ｣
｢……いいえ、ただ単に騙されただけです｣
｢おめでたい頭だねー｣
｢も、いっそのこと土に埋めてください｣
お酒が入ったらどうしてもネガティブ思考になってしまう。
｢いいんですよ、私なんてどうせミジンコですオケラですアメンボです｣
｢だったら大人しく湖に帰ってくれる？｣
｢茅ヶ崎先輩人でなしぃぃぃー！！！！｣
わけも分からずなぜか泣き出した私に｢めんどくさ｣とあからさまに顔を歪めて自分のお酒をゴクゴクと流し込んだ。
｢……茅ヶ崎先輩って彼女いるんですか？｣
｢あははーいると思う？｣
｢あっ……｣
｢なにそのいけないとこついちゃったみたいな目は土に埋めるよ？｣
え、違うの？みたいな顔をしたら｢違わないけどね｣と笑顔で返された。
ほらやっぱりいないんじゃん。
｢俺、今まで彼女いないし童貞だから｣
｢100％嘘ですよね？｣
｢ほんとほんと｣
明らかな嘘をつかれて、どこまで本当なのか分からなくなる。この人が童貞っていうのはまず嘘なのは分かった。
この顔でねー？
童貞って…
｢ねぇ、｣
｢はい？｣
｢俺にしなよ｣
｢は？｣
｢だから付き合うんだったら俺にしなって｣
ん？私は幻聴かなにか聴いてるのかな？
あーやっぱり酔いすぎだ。
｢……たく｣
急にグイッと腕を引っ張られたかと思うと
唇に熱い何かが…
｢鈍感｣
少し経って私から離れ、ペロッと自分の唇を舐める仕草も色っぽい。
え、え、え、
自分の頭がキャパオーバーでなにも考えられなくなっていた。
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きょんきょん(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます！これからの至さんと夢主ちゃんの展開を楽しみにしててください(*^^*) 更新頑張ります！ (2017年11月18日 23時) (
レス) id: 5bb8dd7071 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ - これからの展開が楽しみです！更新、頑張って下さい。応援してます！ (2017年11月18日 21時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
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