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禁止-10 ページ10

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Aside.




私からゆっくり離れていく天馬を見ながら
私はふふふっと笑う。
すると天馬は不機嫌な顔をして
「なんだよ?」と言った。




「だって、天馬からしてくれたの初めてだったから嬉しくて」

「〜っうっせ!」

「私が照れてるのになんで天馬が真っ赤になってんの?」

「なってねーよ!!」

「なってる」




赤く照っている天馬の頬に手を当てて
そっと撫でる。

すると天馬は私の手に自分の手を重ねてきた。



「それで…あの返事は?」

「あの返事って?」

「しらばくれるなよ!」

「…あー、私と天馬が付き合っていう話?」

「……どうなんだよ」



子犬のような目をして私を見る天馬が可愛すぎて、
なぜか笑いが止まらなかった。
「なんで笑うんだよ!!」と天馬に言われ
「ごめんごめん」と涙を拭きながら言う。



「…私、イマイチ付き合うっていうことがよく分かんないんだよね…」

「……」

「別に天馬から好きって言われただけで満足だったし…付き合って何か変わるのかよく分かんないから…」

「……」

「でも、私、天馬のこと彼氏って言いたい」




黙って最後まで話を聞いてくれた天馬を
まっすぐ下から見上げる。

私の答えに天馬は頬を緩ませて
「俺もAのこと彼女って言いたい」と
言ってくれた。




「じゃあ、付き合おっか」

「なんでそんな軽い言い方なんだよ」

「は?軽くないし」

「軽いわボケ」



そんなたわいのない喧嘩をしていると
部屋のドアがガチャりと開き、
中に誰か入ってきた。



「天馬ー、何一人で喋ってる…の…さ」

「ゆ、幸!!」

「……」



私をベットに押し倒しているシーンを
幸くんに見られてしまった。




.

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設定タグ:A3! , 皇天馬   
作品ジャンル:恋愛
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ぐれふる。(プロフ) - きょんきょんさん» いえいえいえ!!!自己満の世界でしたので…そう言っていただけると!!そうなんですか!?素敵な物語構成でしたのでてっきり…!! (2017年5月14日 14時) (レス) id: c71a91bec8 (このIDを非表示/違反報告)
きょんきょん(プロフ) - ぐれふる。さん» 本当にありがとうございました!!勉強になります!こうやって指摘してくれる方ってなかなかいないのでとても有難いです(泣) 私も学生です!笑 (2017年5月14日 14時) (レス) id: 5bb8dd7071 (このIDを非表示/違反報告)
ぐれふる。(プロフ) - きょんきょんさん» いえいえ!学生の分際で偉そうにすみません!!そうですね、最終回ですかね!とりとめなくより、とめどなくの方がいいかなと思います! (2017年5月14日 13時) (レス) id: c71a91bec8 (このIDを非表示/違反報告)
きょんきょん(プロフ) - ぐれふる。さん» わざわざ教えて下さりありがとうございます!!まだまだ勉強不足でおかしな日本語を使うことが多く本当にお恥ずかしいです...!私が見る限りのところは直しましたが他に直ってない回はありますか? (2017年5月14日 10時) (レス) id: 5bb8dd7071 (このIDを非表示/違反報告)
ぐれふる。(プロフ) - 突然すみません!「とりとめのない」の使い方間違ってると思います! (2017年5月14日 7時) (レス) id: c71a91bec8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょんきょん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年3月7日 20時

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