【A3!】おふざけ禁止。 (ページ5)

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おふざけ-05 ページ5

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「ただいまー」

「あ！みんなおかえりなさい！」

ドアを開けて入ると私のお姉ちゃん。
立花いずみが早速料理の準備に取り掛かるために
エプロンを被っている途中だった。

……やっぱり家が1番落ち着く。

なんて呑気なことを考えてたら隣に居るはずの
ストーカーが私の隣から忽然と消えていたことに
気がついた。……しまった！！

「監督…ただいま」

「真澄くんおかえりなさい」

「あんたのために帰ってきた」

「え？」

「…だーかーら！お姉ちゃんに近いんだってば！」

｢はいはい離れてー！！｣と真澄とお姉ちゃんの
距離を離れさせる。明らかに不機嫌になっていく
真澄はほっといて私はお姉ちゃんに話しかけた。

「ごめんね、お姉ちゃんLINE気づかないで…」

「ううん、大丈夫よ！
太一くんが伝えてくれたんでしょ？」

「うん、わざわざ教室まで来てくれたの」

「後でお礼言わなきゃだね！」

そう言うとお姉ちゃんは綺麗な笑顔を見せた。
昔から私は優しく微笑む感じのお姉ちゃんの
笑顔が大好きだ。そんな笑顔にポケーと
見惚れていると、玄関が開いて「ただいまー」と
気だるそうに誰かが帰ってきた。

「あ、天馬」

「A、先に帰ってたのか」

「うん……ってそのネギ何？」

「あ？監督に頼まれたんだよ、
ネギを買ってきてくれって」

「太一くんに伝え忘れててね
天馬くんに買ってきてもらったの」

「監督、ほんと可愛い。好き」

空気を読まない我が道をいく真澄に少しイラッと
…いや、だいぶイラッときて回し蹴りをしようと
したが軽くかわされてしまった。

「…よく、そんなセリフ
恥ずかしみもなく言うよな」

「天馬も言ったじゃん…なんだっけ
そうだ！"香澄ちゃんのこと世界の誰よりも好きだ"
だっけ？似たようなもんじゃん」

「あれは演技でだ！！」

「私告白シーンで爆笑したの初めてだったよ。
あの女の子に対してチキン野郎がこんなこと
言うなんて…！！って」

「だから演技つってんだろ！！」

「はいはい、分かってますよ大佑くん」

「やめてくれぇ…」

真っ赤にした顔を両手で覆っている天馬を
見てクスッと笑う。
本当にくせになる。
天馬のこと弄ること。

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