【A3!】おふざけ禁止。 (ページ22)

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おふざけ-22 ページ22

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「……っ」

「あれ？言い返せないんだ」

天馬のことだからここで一言言ってくると
思ってたが相当こたえているのか
黙って下を向いたままだった。
少し時間が経ってスッと立って
天馬は俺に背を向けた。

「……俺、部屋帰ります」

「…逃げるんだ」

「……」

俺の言葉にピクッと肩を動かしたが
そのまま部屋を出ていってしまった。
そんな俺達のやりとりにも気付かず
Aと万里は白熱したゲームを続けていた。

「…至さんそろそろ……って、天馬は？」

「アイツは自分の部屋に帰ったよ」

「…なんで？」

「さぁー？体調でも悪いんじゃないの？」

黙って天馬が出ていったドアを寂しげに
見つめるAにズキッと胸が痛くなった。
これは恋愛感情じゃない、Aに対して
恋愛感情は抱いたことはない。

「行かないの？」

「え？」

「天馬のとこ」

「……なんで？」

「行かないと後悔するよ、きっと」

"俺がちょっといじめちゃったからね"なんて
いうことはできなかったがAは少し考えて
「ちょっと抜けるね」と言い、部屋を出ていった。シーンと静寂になった部屋にゲームのミュージック
だけが部屋に流れていた。

「さぁさぁ、ゲームするか」

「……」

「ほら万里さっさと準備しなよ」

「俺は…」

「は？」

「Aは至さんのことが好きなのかと思ってた」

「……違うよ…アイツが好きなのは俺じゃない」

アイツの後ろ姿に…天馬の元に行く姿に
こんなに胸を締め付けられるなんてね…。

アイツに一番近くいるのは俺だと思っていたのに。

「ほらやるぞ」

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Aside．

勢いで天馬の部屋に来てしまったが、
中に入る勇気がなく、扉の前に立ちすくんでいた。

なんて言って入ればいいのかな…。

考えているとガチャっと部屋が開けられ、
中から天馬が出てきた。私を見るなり目を
丸くして「なんか用か？」と冷たく言い放った。

「…体調悪いって至さんから聞いたから」

「また至さんかよ……」

「え？」

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