【A3!】おふざけ禁止。 (ページ20)

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おふざけ-20 ページ20

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「はぁーい、イチャイチャは終わりね」

「「…！？」」

二人揃って勢いよく後ろを振り向くと
壁に軽く寄り掛かり、腕を組んで
うっすら笑っている至さんが立っていた。
いつの間に部屋に入ってきたんだこの人…。
天馬はサッと手を解いて赤い顔を
隠すかのように俯いた。

万里さんは手を止めて至さんに視線を向けた。

「…至さんどこ行ってたんすか？」

「うーん？…ちょっと野暮用」

「どうせ彼女とこにでも行ってたんでしょ」

「俺の彼女はゲームだから」

「あっそ」

万里さんと一緒にゲームをしだすのかと
思ったのに至さんはなぜか私の隣に座った。
至さんの代わりに天馬が万里さんの相手を
することになった。

…天馬大丈夫かな。

…あいつ"ゲーム音痴"だから

「あーあ、天馬また負けた」

「いつまでたっても下手くそだね」

「……」

天馬の姿を見てニコニコ笑っていたら
至さんがわたしにもたれ掛かってきた。

「…重い」

「俺にもポッキー頂戴」

私の言葉を無視して手に持っていたポッキーに
手を伸ばして勝手に取っていった。

「だから重いって」

「Aより軽いから」

「嫌味ですか」

「いいから離れて！」と至さんの身体を
追い返しても余計力を入れてきて
離れることが出来ない。
わたしは諦めて、また天馬のの後ろ姿を眺める。
すると次は私の髪の毛に指を通して
髪を梳かしてきた。

「あーあ、俺はロングの方が好きだったのに」

「至さんの好みはそうかもしれないけど、
好きな人はショートの方が好みだったので」

「へー初めて知った」

「……多分ですけど」

そういえば天馬はロングの方が好みって言ってた…
私に似合うのはショートって言ってくれたけど…。

やってしまった…とガクッと項垂れた。

でもいいよね。

自分を奮い立たせるために髪切ったんだから！

「…至さん何やってるんすか」

「えー見ての通りAとイチャイチャしてるのー」

「してない」

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