【A3!】おふざけ禁止。 (ページ19)

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おふざけ-19 ページ19

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「で、肝心の至さんは？」

「知らねぇよ、俺が聞きてぇよ」

「何やってんだ？あの万年ゲームオタク」

ポッキーを口に加えながらチロっと
天馬を盗み見る。こんなに近くに天馬が
いるだけでドキドキと心臓の動機は止まらない。
少し手を伸ばせば天馬に触れる、
天馬を感じることができるんだ。

「おい、お前らゲーム付き合えよ」

「めんどくさいっす」

「あー？この部屋に来てそんな発言
許さねぇーぞ」

そう後ろを向いて言った万里さんは
またテレビに向かった。
…早く至さん帰ってきてよ。
だいぶ万里さんイライラしてるし…。

「俺ら完全にとばっちりだよな」

「…確かに」

天馬にはそうかえすものの頭の中は天馬のことで
いっぱいだった。ねぇ、天馬は隣に私がいて
どう思ってる？同じように意識してくれてたら
嬉しいな…。

苦しいの…天馬のこと考えると。

胸がキューって押しつぶされるの、

切なくなるの愛しく感じるの。

あなたと両想いになりたいって思ってしまうの。

私は勇気を出して天馬に手を伸ばし、

天馬の手に自分の手を重ね合わせた。

「…好き、大好き」

小さな声で伝える自分の気持ち。

…もっと私を意識してよ。

一人の女の子として見てよ。

言葉は不完全だ。

相手に自分の思いが全然伝わってくれない。

好きって言ってもどれだけ好きか
分かってもらえないもの。

私今顔真っ赤だ。

これで振り払われたら舌噛んで死ぬかもしれない。

「……！！」

上から重ねた手を天馬はギュッと

優しく包み込んでくれた。

天馬を見ると後ろ姿しか見えないけど

チラッと見える耳が真っ赤だ。

…これって期待してもいいってことなの？

…教えてよ天馬。

……無駄な感情だけは抱かせないで。

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