【A3】にゃんにゃんはいかが？

〇ノラ＊年上彼女 ページ3

.





「Aちゃん！俺、男だから！！」



家に帰ってきた瞬間、私をお迎えしてくれた
椋くんは拳を強く握り私に言った。



「う、うん？」

「可愛い可愛いって言ってくれるけど僕…俺もれっきとした男だよ？」

「椋くん急にどうしたの？」



いつもの椋くんじゃないことに気づき、
身長が同じくらいの彼に近づき顔をのぞき込む。



「……この前、Aちゃんが演技をしている天馬くんを見てかっこいいって言ってたから…」

「え…」

「ぼ、俺がAちゃんの…その、彼氏なのに…」

「椋くん……」



顔を赤くしてモジモジと言う椋くんが可愛すぎて
思わず抱きしめようとしたけど、
ここで"可愛い"なんて言ったら余計不貞腐れてしまうだろう。



「椋くん」

「…Aちゃん」

「"俺"なんて使い慣れない言葉で背伸びなんてしなくていいよ？」

「で、でも」

「私はそのままの椋くんが好きだから」




椋くんの手をぎゅっと握って私は言った。





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ちょっとした背伸び

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





「Aちゃんは僕を喜ばせる天才だよ！！」

「え？…えへへ、そーかな？」

「僕もいつもノーテンキなAちゃんが好きだよ！！」

「……椋くん、それ褒めてる？」





.

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←●クロ＊同年彼女

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す