【A3】にゃんにゃんはいかが？ (ページ1)

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〇シロ＊同年彼女ページ1

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「幸くーん！むっくーん！」

「…Aどうしたの？」

「Aちゃんも帰り？」

学校の帰り道、幸くんとむっくんの姿が見えたので
私は手を振りながら走り、2人に近寄った。

そんな私に「お疲れ様」と言ってくれるむっくんに
「むっくんこそお疲れ様！」とニコニコしながら返した。

「幸くんとむっくんの姿が見えたから走ってきちゃった」

「…馬鹿じゃない？」

「へへっ！私は幸くん馬鹿だよ！！」

そんな私の言葉を無視して
幸くんは止めていた足を動かした。
それにつられて私とむっくんも歩き出す。

「幸くん今日も衣装作り手伝うよ！」

「…今日はいい」

「なんで！？」

「Aがいると進行が遅くなるから」

ガーンと効果音がつくぐらいショックを受けた。
やっぱり、わたしがいたら足でまといだよね…

そんな私たちのやり取りをクスクスと笑いながら
聞いているむっくんにハテナマークを浮かべながら
見ていると、むっくんは
「幸くんは素直じゃないですね」と言った。

「素直じゃない？」

「だって、Aちゃんのことちっとも足でまといなんて思ってないのに」

「はぁ！？椋何言ってんのさ！」

「衣装作りを手伝わせちゃったらAちゃんの帰る時間が遅くなるから手伝ってって言わないんだよね？」

私は驚きながら幸くんの方を見ると、
幸くんは顔を真っ赤にしながら「馬鹿！」と言った。

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素直じゃない優しさ。

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「幸くん大好き！！」

「うるさい」

「好き好き大好き！！」

「…変な目で見られるから黙って」

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