1 - 伏黒恵 ページ1
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「伏黒、これ…」
「キツいか?緩めるぞ」
「そうじゃにゃくて…嫌にゃんだけど、」
「可愛いけど?」
伏黒に着けられた首輪。赤い皮で出来てて本物の猫につけるみたいなソレ。私の首にしっかり着いてるのを見て微笑んだ伏黒は、いつも言わないような 可愛い なんて言葉を口にした。
「伏黒って犬派じゃにゃいの?」
「別にどっちってわけじゃねえけど…犬だな」
「じゃあ私、犬の方が良かった?」
「お前はお前だろ」
いつもみたいに膝枕してくれる伏黒。横になってる私のスカートから出る巻きついたしっぽを撫でるのが好きな伏黒は、よく自分の膝に寝させたがる。
「んにゃ〜…」
「眠いか?」
「にゃあ…伏黒の手、暖かいにゃ」
眠くなってきた私。私の髪の毛を掬ったり梳かしたりする伏黒。私の首を隠す髪の毛を掬ったかと思えば、首輪のある部分を指でなぞる。
「んにゃ〜!くすぐったい!」
「逃げんなよ」
「ふにゃ!?」
首輪をなぞったり首を擽る伏黒の手から逃げるように身を捩ったら遠慮なくしっぽを掴んできた。
反射的に流れる涙、睨む私。伏黒は顔を赤くして目を逸らす。
「マジで反則」
「にゃ…」
ジーッと見つめた伏黒は私の首輪をグイッと強引に引いた。ぶつかる額、近すぎるその綺麗な顔とニヤッと笑った伏黒に今度は私が顔を赤くする番。
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「A、どうしたのよその跡」
「にゃ?」
「首。紐かなんかで縛られた?」
「そんなことあるわけ…にゃくはにゃい」
「はあ?詳しく聞かせなさいよ!」
-- 犬派の伏黒くんがAちゃんに首輪つけて案外悪くないなって思っちゃう話 --
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レ(プロフ) - ソーダ錫さん» こちらこそ閲覧、コメントありがとうございます...!七海さんのお話載せておきましたのでテスト勉強の合間にでも読んで少しでも癒えましたらこちらとしても幸いです!リクエスト等じゃんじゃんお待ちしておりますのでこれからもこの作品をよろしくお願いします!^._.^ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 86d8a23c66 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - あ、ありがとうございます・・・(泣)テスト勉強の身にしみます。まじで、天才。宜しければななみんもお願いします。応援してます。 (2021年3月7日 12時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノエ | 作成日時:2021年3月6日 21時