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41話 ページ43

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『私は5歳くらいの時に両親を亡くした…死因は黒ずくめの組織による殺害……FBIとして組織に乗り込んだ二人はキティーとエクソシストって呼ばれていた…キティーは薬の研究結果を、エクソシストは組織の動きをFBIに報告していた…』

「それって、かなり危険なんじゃ…!」


そう言うコナンにAは首を縦に動かし頷いた


『それで潜入捜査から五年、私が生まれた…』

「つまり、Aの両親は潜入して10年で…」

『そう、殺された…FBIに捜査報告をしているのがばれたんだ…』

「……………A……『はいっ!ストップー!今可哀想、または同情したね…じゃあこの話は……』悪かったって!だから続きを聞かせてくれ!」

『……それじゃあ続きね…でも普通には殺されなかった…子供である私の目の前でパーン!と1発ずつ心臓に打たれたよ…あのときのことは鮮明に覚えてるよ…なんたって返り血を浴びたからね…』

『…それで親がいなくなった私は保育所や学校でいじめを受けた…それと同時に親戚にたらい回しされこき働かされたよ……まぁ、こんなもんだね…』


話を聞いたコナンは蚊の鳴くような声で辛い話をしていても笑っているAに問いかけた


「……おめ…ど……してな…ねぇ……ん……よ……」

『えっ?……』


聞き取れなかったAはもう一度聞き返した


「……だから!どうしておめぇは泣かねぇんだよ!絶対辛いはずなのに…悲しいはずなのに…!どうしておめぇは泣かねぇんだよ?!」


コナンの真剣な言葉にAはとても心が暖まっていた……だが、悲しそうに笑いながら


『…泣かないんじゃなくて泣けなくなったんだよ…嫌われるのが怖くて、傷つくことを恐れてずっと泣くのを我慢して笑ってたら泣けなくなってた……ただそれだけだよ……』

「……おめぇは強いな…ずっと独りで味方もいないなかでよく頑張ったな……」


この言葉でAの冷めていた心は温まり周りの氷が溶け始め溶けた氷が目から一つ溢れた


「……なんだ…泣けんじゃねぇか……」

『…えっ…私泣いてるの?』


そう言って自分の頬を触り確かめた…温かい一筋の滴が頬を伝っていた


『…これが泣くっていうことなんだね……なんか気持ちいいね……』

「……俺はおめぇを心の底から笑えるように泣かせてやる…だから今はたくさん泣け…」


この言葉でAの涙腺は崩壊し、ただただ涙を流し続けた

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rain - 41話のSBIってFBIのことですか? (2016年4月14日 16時) (レス) id: 6793ed2170 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃(プロフ) - かんなさん» あ、すみません!教えてくださってありがとうございます! (2016年3月27日 12時) (レス) id: 8e66c6868c (このIDを非表示/違反報告)
かんな - こんにちは 少し注意点!! 貴女は女の人に使う言葉で、男の人の場合、貴方になりますよ (2016年3月27日 11時) (レス) id: b82ef5a595 (このIDを非表示/違反報告)
エリン - (人1)じゃなくて(名前)にしないと、だめですよ〜。一度読み直してみてくださいよ!ごめんなさい。偉そうなこといってw (2015年12月13日 21時) (レス) id: c8847f7bd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんのん | 作成日時:2015年11月29日 23時

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