雨の中で出会った少女は…

１１話 ページ13

今日は新一と蘭が遊園地に遊びに行く日。Aは新一以上にワクワクしていた。その姿はまるで彼女とデートに行く彼氏の母親のようだ


『新一‼忘れ物ない？ちゃんとお金持った？携帯持った？えっと、それから…』

「大丈夫だって‼たかだか遊園地行くくれぇーだろ」


なんてAの過保護っぷりをうざがっている


『何言ってんの‼今日は新一と蘭ちゃんがデートする日なんだよ?!初めてのデートは失敗できないでしょ‼』

「ばっ///‼デートじゃねぇーよ‼バーロー‼」


新一にとっては余計なお世話だ。だが、顔が赤くなっているのだから何とも言えない……それに加え


「(俺は蘭じゃなくてAのことが………あれ？なんでAが出てくるんだ？)」


なんて実に鈍感なことを自問自答している


『(そんな事言っても顔が赤いから説得力が皆無だよww……………‼………あれ？手が震えてる……それに胸騒ぎもする何か悪い予感がする)』


ということを考えていると


「おいAどうした？そんなこえぇ顔して？」


と、新一に声をかけられた。ハッとしたAはすぐに震えている手を後ろに隠し


『ううん、なんでもない』


と、心配かけまいとすぐさま返事をした

その返事を聞いた新一は少し納得しないようだったがそれ以上は聞かなかった


『(まぁ、気のせいだよね……うん、気のせいだよ。この事はもう忘れよう)』


と自己解決をしてしまった。この胸騒ぎは当たっている。


何せAは第六感がとてつもなく優れている。

そのため勘がよく当たるのだ……良い意味でも悪い意味でも


『あっ‼新一‼時間だよ‼いってらっしゃい‼』

「お‼サンキュ‼いってきます‼」


新一が出で行ったのは10時頃、帰ってくるのは19時頃……

Aの悪い予感が当たるまで後7時間＿＿＿

１２話→←１０話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す