雨の中で出会った少女は…

１５話 ページ17

ふたの中身を確認した男は


「取引は成立だ」


と言うその言葉を聞いた社長は


「は……早くフィルムをくれ‼」

「お前の会社が拳銃密輸をしている証拠フィルムか？……ホラよ‼」


と焦っている社長に男は指でフィルムを弾いて渡した

ﾜｱｯ‼と声を上げながら慌ててフィルムを受けとる


「フィルムはこれだけだろうな‼」

「あぁ勿論だ‼」


男は社長の質問に慌てずに解答した

社長は大急ぎでその場を立ち去った


「(一体あの連中は？)」


そんな疑問が新一の頭のなかで生じる中、新一に近寄る影があった


「探偵ごっこはそこまでだ‼」


振り向いたときには時すでに遅し。もう一人の黒ずくめの仲間に背後から鉄のパイプのようなもので殴られた


「こんなガキにつけられやがって‼」


とさっきの新一を殴った男は取引をした男に怒鳴った……この怒鳴った男、コードネームはジン


「あの探偵じゃないっすか‼兄貴‼殺っちゃいますか？」


と言い拳銃を出す……この男、コードネームはウォッカ


「引っ込めろ‼察がまだうろついてんだ‼」


そう、先程の事件でまだ警察は遊園地にいるのだ

ジンは上着の内ポケットから銀色のケースを取りだし


「コイツを使おう、組織の奴が新開発した毒薬をな」


ケースから赤と白い色をした薬を１つつまみ上げ新一の髪を掴み、口に薬を押し込んだ


「死体からは毒が検出されないシロモノだ‼まだ人間には試したことがない試作品らしいがな‼」


と言い放つ。そして筒状の中に入っている水を流し込み新一に飲ませた

新一が薬を飲んだのを確認したら


「………あばよ…名探偵……」


そう言いながら去っていった

新一は少しそのまま横たわっていたが急に苦しみだし地面の草を強く掴む


「(うっ……‼か……身体が熱い……‼骨が……溶けてるみて……だ…………だ、だめだ……………)」


そう思い新一は意識を手放した

そのあと警察官が倒れている新一を見つけ


「人が倒れてるぞ‼」


と近くの警察官に知らせる、警察は駆け寄り新一を抱き上げ


「ボウヤ大丈夫かい？ボウヤ‼」


と連呼している

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