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目から落ちた涙が、手の甲に乗り、乾く。
静かに涙を流す音が聞こえなくなって、少し
薮「、大丈夫?」
声をかけた、できるだけ優しく
ゆっくりとこちらに顔を向ける彼女の目はほんのり赤くて、また胸が痛む。
さらに、目から少し視線を下げれば、
涙を堪えるように、下唇を噛んでいる。
相変わらずの癖。変わらない。
恥ずかしい時、辛い時、その他もろもろ。
ふとやってしまう癖らしい。
薮「...また、唇噛んでる、跡になるよ。」
身長高いのに、足が長いから座高は低くて、自然と上目遣いになっていて、
「、だって、」
少し掠れた声、明日仕事なのにな、そんな考えと、また、後悔
優しく、顎を上に持ち上げ、親指で少しなぞってやれば開放される下唇。
そこには綺麗な歯形がくっきりと、痛々しく残っていた。
これをさせてしまったのは、自分なんだと痛感する。ああ、後悔。
本当は、また溢れ出しそうな涙を止めるために、抱きしめてしまいたいけど、それが出来ない俺は、
すっと、口元から手を離し、頭を優しく撫でる。普段なら髪型が崩れるからやめろと言って触れられない頭。
触れられるのはこういう時だけ、まあ、ほとんどないけど。
「...ねえ、おさけ、つきあってよ」
ぽつりぽつり、言葉を零して、
「やぶちゃんが、止めてくれなきゃ、たぶん、あした休んじゃうから、」
おねがい、と弱々しく、
断る理由なんてなくて、こくりと頷けば少し上がった口角。
くるりとテーブルの方に向き、ワイングラスに入った水に口を付ける、
傾けられたグラスと、横顔、少しだけ見惚れていた。
じゃあ、行こう、と声をかけられ我に返る。
ここからあった記憶は、すごい早さでお酒を飲み続ける彼女の横顔と、小さく聞こえたありがとうの声。
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◎橘です。書いてしまった...相変わらずシリアスやなあと怒られそうですけど、なんせネタが無い。そして相変わらずのやぶうさ(何故か愛用)。ファンへの普及はなくても、1番絡みは多いんです多分。
まあまとめると岡本くん早く帰ってきてね!!ということです。次からはちゃんと明るいの書きます(多分)
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橘(プロフ) - 有岡琴音さん» ありがとうございます〜のんびり更新ですが末永くよろしくお願いします〜 (2018年7月28日 20時) (レス) id: fd9125ac55 (このIDを非表示/違反報告)
有岡琴音 - 面白かったです。 (2018年7月19日 20時) (レス) id: 1ad1efc1c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘 | 作成日時:2018年6月14日 2時