検索窓
今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:80,316 hit

ページ12

.


目から落ちた涙が、手の甲に乗り、乾く。


静かに涙を流す音が聞こえなくなって、少し


薮「、大丈夫?」


声をかけた、できるだけ優しく


ゆっくりとこちらに顔を向ける彼女の目はほんのり赤くて、また胸が痛む。


さらに、目から少し視線を下げれば、


涙を堪えるように、下唇を噛んでいる。


相変わらずの癖。変わらない。


恥ずかしい時、辛い時、その他もろもろ。


ふとやってしまう癖らしい。


薮「...また、唇噛んでる、跡になるよ。」


身長高いのに、足が長いから座高は低くて、自然と上目遣いになっていて、


「、だって、」


少し掠れた声、明日仕事なのにな、そんな考えと、また、後悔


優しく、顎を上に持ち上げ、親指で少しなぞってやれば開放される下唇。


そこには綺麗な歯形がくっきりと、痛々しく残っていた。


これをさせてしまったのは、自分なんだと痛感する。ああ、後悔。


本当は、また溢れ出しそうな涙を止めるために、抱きしめてしまいたいけど、それが出来ない俺は、


すっと、口元から手を離し、頭を優しく撫でる。普段なら髪型が崩れるからやめろと言って触れられない頭。


触れられるのはこういう時だけ、まあ、ほとんどないけど。


「...ねえ、おさけ、つきあってよ」


ぽつりぽつり、言葉を零して、


「やぶちゃんが、止めてくれなきゃ、たぶん、あした休んじゃうから、」


おねがい、と弱々しく、


断る理由なんてなくて、こくりと頷けば少し上がった口角。


くるりとテーブルの方に向き、ワイングラスに入った水に口を付ける、


傾けられたグラスと、横顔、少しだけ見惚れていた。


じゃあ、行こう、と声をかけられ我に返る。


ここからあった記憶は、すごい早さでお酒を飲み続ける彼女の横顔と、小さく聞こえたありがとうの声。


.


◎橘です。書いてしまった...相変わらずシリアスやなあと怒られそうですけど、なんせネタが無い。そして相変わらずのやぶうさ(何故か愛用)。ファンへの普及はなくても、1番絡みは多いんです多分。
まあまとめると岡本くん早く帰ってきてね!!ということです。次からはちゃんと明るいの書きます(多分)


.

別に読まなくてもいいやつなんですよね→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 紅一点 , 平成跳
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 有岡琴音さん» ありがとうございます〜のんびり更新ですが末永くよろしくお願いします〜 (2018年7月28日 20時) (レス) id: fd9125ac55 (このIDを非表示/違反報告)
有岡琴音 - 面白かったです。 (2018年7月19日 20時) (レス) id: 1ad1efc1c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年6月14日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。