俺が独歩、お前も独歩【文スト×ヒプマイ】

※国木田 ページ16

時刻は正午をまわった頃






今日は仕事のあと、観音坂と例の酒処で飲む予定がある。







……昨日は少々、喋りすぎたな。




(『俺は、何をするにも"俺が正しい"と思っていた時があった。そして正しさを求めていた。





だが、ある時俺は気づいた。いや、気付かされた。』









＿＿＿＿【正しさを求める答えは刃物だ。

それは弱者を傷つけこそすれ、守り救済することはできない】＿＿＿＿









『正しさを求めるだけでは駄目だ、と。

それでも俺は前に進まなければならん。


正しさの上を行く『理想』を追い求めることこそが、俺の役目であり使命である とな。』)









こんな時に、あの唐変木の言葉を思い出すとはな……









恐らく、今日は観音坂から色々聞かれることがあるだろう。





前回は観音坂の身内話ばかりでお開きになった

まぁ、そう仕向けたのだから。






………あまり、隠し事が多い上司というのも信頼関係に障るだろう









俺の"本業"を悟られることはないだろうが









あくまでも、依頼の一環として









『国木田』


『何でしょう。乱歩さん』









冷静に









『…もうシンジュクにも入ってるでしょ？』








『……ええ。』




『現行犯が一番手っ取り早いからね〜』



『………………了解しました』



















＿









そして









慎重に









「国木田さん！お疲れ様です！」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



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