● 告白 4 ページ40
パク・ジニョンPD。
この人は本当に感情の起伏が激しい。
「下手すぎる」「練習が足りない」「具合が悪いのか？」など、レコーディング室で俺たちに投げる言葉や表情がとにかく辛辣で怖い。
デビュー曲"10点満点中10点"のレコーディングが始まったのは先週から。
それまでに二度もレコーディング室を追い出され、いま再びここに戻れている。
もう半分のメンバーがジニョンさんのOKを貰ってレコーディングを終えていたが、ウヨンとチャンソン、ジュンス(彼の場合、みんなが終わらないと終わらない)、そして俺がいまだ残っていた。
「俺、本当に本当にアドリブパートしかないよ、ジュノヤ。」
「うん、そうみたいだね。」
「そうみたいだねって。ねえ、君一番いいところもらってるからね？」
レコーディング室を出て疲弊しきった俺たちは、自販機の前のテーブルで一息をついた。
俺はコーラを喉に流した。
炭酸が決して喉にいいわけではないのは承知の上だ。
でもコーラですっきりしない気持ちを流してしまいたかった。
携帯を開いてAからのメッセージを確認した。
"ええ、またスニーカー？そんなに買ったらオンマに怒られちゃうよ〜。"
俺はネットショッピングで昨日届いたナイキの靴の写真をAに送ったのだ。
俺は即座に返信した。
"買おうかずっと悩んでたやつだもんTT
こういうのがないと恐怖のレコーディングを乗り越えられないよ"
送った後になって気になり出し、もう一度文面を見た。
レコーディング(デビュー)をしたくてもさせてもらえないA。
この言い方、よくなかったかな？
じっと文面をみて考え込んでいると、手にしていた携帯か突然ブルブル鳴り出した。
心臓が縮み上がった。
画面に表示されているのは『ジニョンPD二ム』。
"もしもしヒョン。"
"おおジュノ。今からレコーディング室に戻ってきてくれないか？
君にはまだ言い足りない。"
==
ジニョンさんは俺が歌うのを聴いて再び重いため息をついた。
「ジュノ。君に大事な大事なサビ前を任せてるんだぞ？
いいか、サビ前の展開はすごく重要だ。
サビ前を制するものは世界を制するといっていい。」
ジュンスヒョンと同じこと言ってる。ただ数倍オーバーに。
「ジュノ、こうやって歌うんだ。
"いごん ちゃむるすがおぷそ ちょんまる のむなくろうぉ"
(我慢できないよ ほんとあまりにもつらい)」
目を閉じて身振り手振りを使うジニョンさん。
ああ、まただ。
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なつ?(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました^^;続き期待しています！ (2019年10月31日 19時) (
レス) id: fc66c4ce63 (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン(プロフ) - Naishanさん» メッセージいただいていたのに、大変遅くなってすみませんでした。。この先を気になってくださり嬉しいです！本当にありがとうございます (2019年9月17日 22時) (レス) id: f77aa2c100 (このIDを非表示/違反報告)
Naishan(プロフ) - どうなっちゃうんでしょう…すごく先が気になります！ (2018年12月31日 20時) (レス) id: d333c1ee1e (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン(プロフ) - Naishanさん» コメントありがとうございます！！読んで待って下さる方がいることを知れて、とても嬉しいです(涙)更新がんばりますね！これからもよろしくお願いします:) (2018年11月29日 17時) (レス) id: f77aa2c100 (このIDを非表示/違反報告)
Naishan(プロフ) - 早く続きが見たいです！めちゃくちゃ面白い！ドキドキします。 (2018年11月29日 17時) (レス) id: d333c1ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロワッサン | 作成日時：2018年11月5日 17時
