25話 ページ26
莉犬side
Aちゃんの体は震えていて、女の子にとってとても酷いことをされていた。
分娩台のようなもので足が開かれるように固定されている感じ、最初からこれが目的なんだろう。あまりにも残酷すぎる。これから起こることをAちゃんに見せないように俺の持っている上着をそっとAちゃんの顔に掛けた。
莉「Aちゃん、俺の声分かる？」
声を掛けても無反応。
そりゃそうだよね…俺だって今この現状を信じることが出来ない。後ろからはなぐりつづける音が聞こえて、男たちの大声、誰かが倒れる音が聞こえる。
固定されてるものを外してただひたすら、俺はAちゃんを抱きしめて背中をさすっていた。これだけで落ち着くとは思ってないけど、少しでも安心して欲しい。
ジ「…莉犬、終わったで」
こ「Aちゃん…」
ころちゃんもジェルくんも鼻水ビービーで俺も鼻水ビービーで。俺が泣くべきでは無いのに声を上げてないちゃったよ。
莉「みん…な…」
鼻水も涙もとまらない。
る「莉犬、大丈夫。大丈夫だよ」
さ「ころん、お前が泣くな」
な「ジェルくん、Aちゃんの事運べる？Aちゃん、俺たちの声…聞こえてるかな？聞こえてたら…なんでもいいから動いてほしいな」
『………』
微かに聞こえる、Aちゃんの声。
さ「大丈夫か？」
『……』
俺には聞こえた。
Aちゃんから初めて聞いた、怖いという言葉。
莉「大丈夫、Aちゃん。無理に信用して欲しいって訳じゃない…もし触られたくないならAちゃんのこと触らないよ。大事にしたいから…」
『さわ…らないで…』
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たるますちっく(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます(；；)とても嬉しいです！これからも更新していくので楽しんでいってください(っ'ヮ'c) (2022年11月21日 20時) (
レス) id: e2c6d3cc36 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 初コメ失礼します。凄く素敵な作品ですね！！読む手が止まりませんでした、w更新頑張ってください。 (2022年11月19日 22時) (レス) id: 952be5abe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるますちっく | 作成日時：2022年10月17日 7時
