Your Loving (ページ3)

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－3－アメノヒ[2] ページ3

ドンヘはふわっと柔らかく微笑むと、あたしの上に傘を差し出した。

さっきまで雨に打たれ、寒くて震えていたあたしの体は、ドンヘの傘だけで凄く温もりに包まれたようで。

ドンヘはあたしと視線を合わせるように腰をかがめると、首を傾げた。

DH『顔、真っ赤。熱あるんじゃないの？』

ドンヘの手が、あたしのおでこに触れる。

そして、顔をムッと強ばらせた。

DH『やっぱり。熱い』

ドンヘは偶然通りかかったタクシーを呼び、あたしを乗せる。

あたしの後にドンヘが乗り、ドンヘは住所をスラっと答える。

きっと、ドンヘが住んでる家の住所…って、あれ？

『あの、アイドルって、宿舎に住んでるんじゃ…』

確か、同僚が言ってた。

ドンヘは目を見開くと、ブッとおかしそうに吹き出す。

DH『俺が芸能人だって気付いてたんだ。反応ないから、気付いてないかと思ってたよ』

『…すいません』

DH『安心して。さすがに宿舎には行かないよ。俺マンションの一室買ってるから、そこ行くだけ』

なんだ…よかった。

さすがに国民的アイドルの宿舎になんて、行けないから。