鬼の妹 弐 ページ4
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冨岡side
あれからAと話しているが何を話しても
貴方「うー!」
としか返ってこない…鬼になったのだから言語が曖昧になっているのか…いつかまた話せるといいな…
冨岡「鬼になって嫌ではないか…」
貴方「……うー!」
Aは笑顔で頷いた…それがどういう意味か何となくわかった
貴方『お兄ちゃんと居れるから鬼の方がいいかも!』
そう言ってる気がした
冨岡「…そうか…」
嬉しくて、らしくもなく頬が緩んでしまった
貴方「うー?」
冨岡「っ…なっなんでもない…」
Aは笑顔で頭を撫でてきた…優しいな相変わらず…姉さんにそっくりだ
貴方「っ!うー!」
Aは走っていった
気が付くともう鱗滝さんの家の近くだった
きっと鱗滝さんの気配に気付き早く会いたくて走っているのだろう
俺も少し早めに歩きAを追った
そう言えば鬼に遭遇しなかったな…まぁそっちの方がいいのだが…珍しいな…
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貴方「うー!うー!」
鱗滝「おぉ、久しいな、義勇」
鱗滝さんの家に行くとAは嬉しそうに抱き着いていた
冨岡「お久しぶりです…」
鱗滝「Aも鬼にされてしまったのか…」
冨岡「俺が留守している間に…」
俺が…俺が悪いんだ…俺が未熟なせいで
鱗滝「己を責めるな」
冨岡「っ!」
貴方「うー!!」
Aが俺の両頬を抓ってきた
痛い…けど自然に笑顔になるのは何故だろう
冨岡「…ありがとうA」
貴方「うー!」
鱗滝「義勇、Aが人を喰らった時…お前はどうする」
冨岡「俺は腹を切ります」
鱗滝「そうか…」
そういい鱗滝さんは黙って俺に木箱を渡した
鱗滝「夜が明ける前に帰りなさい。ゆっくり休み任務に備えろ」
冨岡「…はい…A…行こう」
俺はAに木箱の中に入ってもらった
貴方「うー」
Aは少し不安そうに俺を見つめる
冨岡「大丈夫だ…ずっと一緒だ…」
貴方「うー!」
Aは嬉しそうに微笑んだ
俺は安心し、木箱の蓋を閉めた
鱗滝さんに一言礼を言い俺とAは家へ帰った
これからの任務はAを守りながら頑張らなければいけない…
頑張らないといけないんだ…もう
大切な人を失いたくないから
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わかば - 霧山か、、作者ネーミングセンス良すぎじゃないか?? (2月20日 8時) (レス) @page22 id: 40ce042c0e (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新してくれるの待ってます! (2023年5月5日 18時) (レス) @page38 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 親がいる前でボロ泣きしてしまいました…すっごい好きです!あと、評価888票目ゲットです! (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - こんばんは!最近読みはじめて今一番ハマっているお話です!また更新してくれるのを楽しみに待っています! (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんばんは☆また更新されるのを楽しみにしてます! (2020年11月20日 17時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーま | 作成日時:2019年10月4日 23時