鬼の妹 拾壱 ページ16
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冨岡side
あぁ…きっと今頭を上げるとAの姿は無いのだろうか…衣服のみが地面に落ちているのだろうか
どうしてこんなに早く失わなくてはいけないんだ…守れていないではないか…守られて最期なんて…俺は兄失格だ
「うー…」
幻聴が聞こえる…Aが俺を呼んでいる声が…頭を上げたい…だが現実を見たくないんだ…もう少しだけ現実から逃れていたいんだ…Aを失った現実を見たくないんだ…
宇髄「おっおい…冨岡」
宇髄が声を掛けてくるが頭を上げたくないんだ…もう少しだけこのままでいたいんだ
「うー!」
頬に誰かの手が触れた…小さく暖かい手だ…
Aと同じような手…胡蝶か甘露寺だろうか…
慰めてくれているのだろうが今の俺には逆効果だ…女性の手に触れられる事でAの事を思い出してしまう。そう思っていたらその手が俺の顔を強制的に上げてきた
冨岡「っ!…嘘…だ…今は日が差していて…
俺を守り傷付き、目の前で焼けていた筈だ…
どうして…っ…いきてっ」
貴方「うーうー!」
そこには傷一つないAの姿があった
俺は涙が溢れ出た
Aは焦っていたが、直ぐに俺を抱き締めて、頭を撫でてくれた
冨岡「よかった…よかった…Aっ」
貴方「うーうー♪」
甘露寺〈冨岡さんがあんなに号泣している…こんな状況だけど、可愛いと思ってしまうわ!〉
煉獄「よもや…これは一体…」
「御館様の御成です」
貴方「うー?」
冨岡「頭を下げるんだ…グスッ」
泣き止めない…御館様にこんな姿を見せるなんてみっともないな…
貴方「うー!」
挨拶をする前にAが御館様に抱き着きに行ってしまった……ん?御館様に抱き着き
冨岡「A!!」
御館様「ふふっ、義勇、大丈夫だよ」
冨岡「ですが…」
貴方「うーうー♪」
御館様「""久しぶり""だねA」
御館様とA以外皆状況が飲み込めてなかった
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わかば - 霧山か、、作者ネーミングセンス良すぎじゃないか?? (2月20日 8時) (レス) @page22 id: 40ce042c0e (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新してくれるの待ってます! (2023年5月5日 18時) (レス) @page38 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 親がいる前でボロ泣きしてしまいました…すっごい好きです!あと、評価888票目ゲットです! (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - こんばんは!最近読みはじめて今一番ハマっているお話です!また更新してくれるのを楽しみに待っています! (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんばんは☆また更新されるのを楽しみにしてます! (2020年11月20日 17時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そーま | 作成日時:2019年10月4日 23時