検索窓
今日:3 hit、昨日:102 hit、合計:958,113 hit

鬼の妹 拾壱 ページ16

.



冨岡side



あぁ…きっと今頭を上げるとAの姿は無いのだろうか…衣服のみが地面に落ちているのだろうか
どうしてこんなに早く失わなくてはいけないんだ…守れていないではないか…守られて最期なんて…俺は兄失格だ


「うー…」


幻聴が聞こえる…Aが俺を呼んでいる声が…頭を上げたい…だが現実を見たくないんだ…もう少しだけ現実から逃れていたいんだ…Aを失った現実を見たくないんだ…


宇髄「おっおい…冨岡」


宇髄が声を掛けてくるが頭を上げたくないんだ…もう少しだけこのままでいたいんだ


「うー!」


頬に誰かの手が触れた…小さく暖かい手だ…
Aと同じような手…胡蝶か甘露寺だろうか…
慰めてくれているのだろうが今の俺には逆効果だ…女性の手に触れられる事でAの事を思い出してしまう。そう思っていたらその手が俺の顔を強制的に上げてきた


冨岡「っ!…嘘…だ…今は日が差していて…

俺を守り傷付き、目の前で焼けていた筈だ…

どうして…っ…いきてっ」


貴方「うーうー!」


そこには傷一つないAの姿があった
俺は涙が溢れ出た
Aは焦っていたが、直ぐに俺を抱き締めて、頭を撫でてくれた


冨岡「よかった…よかった…Aっ」


貴方「うーうー♪」


甘露寺〈冨岡さんがあんなに号泣している…こんな状況だけど、可愛いと思ってしまうわ!〉


煉獄「よもや…これは一体…」


「御館様の御成です」


貴方「うー?」


冨岡「頭を下げるんだ…グスッ」


泣き止めない…御館様にこんな姿を見せるなんてみっともないな…


貴方「うー!」


挨拶をする前にAが御館様に抱き着きに行ってしまった……ん?御館様に抱き着き


冨岡「A!!」


御館様「ふふっ、義勇、大丈夫だよ」


冨岡「ですが…」


貴方「うーうー♪」


御館様「""久しぶり""だねA」


御館様とA以外皆状況が飲み込めてなかった

鬼の妹 拾弐→←鬼の妹 拾



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (941 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2274人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

わかば - 霧山か、、作者ネーミングセンス良すぎじゃないか?? (2月20日 8時) (レス) @page22 id: 40ce042c0e (このIDを非表示/違反報告)
k - 更新してくれるの待ってます! (2023年5月5日 18時) (レス) @page38 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 親がいる前でボロ泣きしてしまいました…すっごい好きです!あと、評価888票目ゲットです! (2021年11月20日 9時) (レス) @page21 id: 9c4199c2cb (このIDを非表示/違反報告)
5173(プロフ) - こんばんは!最近読みはじめて今一番ハマっているお話です!また更新してくれるのを楽しみに待っています! (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9bc8737b45 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんばんは☆また更新されるのを楽しみにしてます! (2020年11月20日 17時) (レス) id: f672b2976e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:そーま | 作成日時:2019年10月4日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。