・ LIFE １９５ ページ9
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そこにはAと藍沢先生がいて、二人が笑顔で話していた。
私は、藍沢先生の事を笑顔にさせた事、ないのにAはいとも簡単に笑顔にすることが出来る。
羨ましい……と思う自分がいた。
『あ！白石！HCUの赤井さんの容態なんだけどね？』
爽やか笑顔で私に状況報告をするAを、藍沢先生は見たことのないような笑顔で見ていて、胸が苦しくなった。
『……白石？…恵？どうした？具合悪い？』
私よりも高い背だから少し屈み私の顔を覗き込んでくる。
白石｢あ、ごめん、赤井さん？点滴終わったら検査だよね、ごめんごめん｣
何故だか、その場に居ずらくなってしまい私は慌ててカルテをA先生から受け取って早足にその場を去った。
分かっていた。
９年前、彼らに出会った時から。
藍沢先生は、A先生を。
A先生は、藍沢先生を。
ただ互いを真っ直ぐに思ってるのは分かった。
二人は言葉にしなくても、お互いの事を分かりきっていて、お互いの事を愛し合ってる。
それはもう、見ていて痛いほど分かっていた。
出会った頃から分かっていたはずなのに、私は、好きになってしまったんだ。
“白石”
そう、あの声で名前を呼ばれた私は、あっという間に彼の沼に墜ちてしまったのだ。
やられた──
気づいた時にはもう、既に遅くて、彼の隣には当たり前のように……いや、当たり前にA先生がいた。
それからの私というものは、この想いを隠すのに必死で頑張ってきた。
だから私は思ってしまったんだ。
A先生ではなく、藍沢先生が戻ってきた時。
もしかしたら───
でもA先生が戻ってきて分かった。
自分の考えは、なんて浅はかだったのだろう。と。
技術面でも、人としても、見る目にしても、恋愛にしても、何一つ勝てないのに勝手にライバルだなんて思っていた自分を、とても恥じた。
白石｢……はぁ、……切り替えなきゃ｣
カルテを持ち直して私の足はICUに向かって進んでいった。
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あられ(プロフ) - 夢主と藍沢先生が結ばれるそういう作品にしてほしいです…続き頑張って… (2018年5月23日 19時) (
レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利LOVE(プロフ) - 頑張ってください これからも応援しています！ (2018年5月13日 17時) (レス) id: 9db5a86e99 (このIDを非表示/違反報告)
キラあや - いつも、続き楽しみにしています！更新お願いします！ (2018年5月11日 17時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 続き楽しみにしています！ (2018年4月22日 16時) (レス) id: ce7544d8fb (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 更新されていて嬉しいです。これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 7時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年12月7日 14時
