・ LIFE １４５ ↓ ページ6
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気付いたらBeilの葬式が終わっていた。
そして今はErizasの葬式。
喪服に身を包み遺族の方に頭を下げる。
｢“あなたは……？”｣
『“申し遅れました。Erizasと一緒にSDTで活動していたスタッフリーダーの藍沢です。”』
Erizasのお母さんであろう人は、私がそう言うと誰に向けて言う訳でもなく言い始めた。
｢“あの子ね…もうすぐ結婚するって言ってたわ。
お腹には赤ちゃんがいたらしいじゃない？
……なんであの子なのかしら。救命医なんかやらせるからかしら…”｣
何も言えなくなってしまい黙っているとつかつかと歩み寄ってきた同年代らしき若い女性。
｢“あんた、Erizasの職場の人？よく顔出せたわね。”｣
泣きながら掴みかかる。
｢“スタッフリーダーなんでしょ？！なら、仲間くらい守りなさいの！！患者守れるなら仲間も守りなさいよ！！
なんでErizasなの！！！ならお前が死んでよ、ねぇ！！！！”｣
ごめんなさい。…ごめんなさいと謝る。
涙が溢れそうになるがここで私が泣くのは違う。
騒ぎが大きくなってしまい、私はそのまま葬儀場の外へと放り出された。
喪服のまま病院に戻るとICUは騒がしく見てみれば麻酔から覚めたDianは泣き叫んでいて、
Flendは呆然と何処かを見つめていた。
『“Dian？目が覚めたのね。どうした”』
私の顔を見た瞬間Dianは暴れだし手当り次第に物を投げつけてきた。
そして点滴台をなぎ倒し、私に向かって倒れてきた。
それを避けてDianに声をかけた。
『“っ……Dian、？”』
泣き続けているDianにまた声をかければ涙で濡れた目を私に向けた。
その目は怒りと悲しみと苦しみが混ざり合った複雑な目をしていた。
Dian｢“なんで、なんでBeilなの、…なんで私なの、なんで、……なんで、
何も無い、何も持ってないあなたが無傷で生き残ってるの？！”｣
それは完璧にDianの心の叫びで、その声のせいでICUは機械音だけが鳴り響くようになってしまった。
Dian｢“なんで、…………私、生きてるの”｣
ごめん、と言うしか無かった。胸が張り裂けそうな苦しさとどこにもぶつけることが出来ない思いを私は手のひらに込めた。
『“……ごめん、なさい”』
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玄ちゃん(プロフ) - 最後の方から誤字脱字がありますので直した方がいいと思いますよ。 (2018年7月12日 18時) (
レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
ka.(プロフ) - たくさんのコード・ブルー作品を読んできましたが、作者様の作品が一番好きです。主人公の過去、お互い好きなのに結ばれないもどかしさ、シニアドクターの絆、涙涙で読みました。これからも楽しみにしているので、更新頑張ってください。心より応援しています！ (2017年12月3日 3時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 全部読まさせていただきました！とても面白くて更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年11月30日 6時) (レス) id: eef0ffb7e2 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - 毎日更新楽しみにしてます！なので更新お願いします。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: c219c4c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新お願いします (2017年11月12日 18時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年11月2日 15時
