・ LIFE １８５ ページ46
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俺はその笑顔が好きなんだ。
その、安心するような微笑みはいったい俺を何回安心という沼に落としたのだろうか。
ヘリポートのガードレールに2人して腰掛ける。
ブラックのコーヒーを互いに飲みながらヘリを見つめ続ける。
藍沢｢……Aは、目を離したらスグにどこかへ行ってしまいそうだな。｣
『何それ……猫とでも言いたいの？』
藍沢｢そうだな。お前は猫だな。｣
どうしたら、お前を俺の手の中に収めておけるんだ。
どうしたら、離れていかないでくれるんだ。
どうしたら、俺のモノになるんだ。
『私からしたら、耕の方が猫だよ。
気付いたら隣りにはいなくて、私の2歩先を歩いてる。
悔しい、負けたくない、いいな……って思うけど一番は、寂しいって思いが強かった。
だから私は、あなたから逃げた。』
目を離したら、どこかへ行ってしまう、まるで君は羽が付いた猫のようだ。
ニコニコと笑っていたと思ったら、コロコロと表情を変えて、次の瞬間には無表情になってる。
いつになったら、俺はお前のテリトリーに素直に入れることができるのだろうか。
いつになったら……俺がお前のこと愛してるってだけでもだろうが。
藍沢｢この資料。ずっと探していたんだろう？緋山のために。｣
ポケットから出したAが先ほど捨てた資料の束。
『うわ…人が捨てたものをゴミ箱から漁るって悪趣味ね』
クスクスと笑う姿は夕日に照らされて美しい。
藍沢｢少しでも緋山の気持ちが楽になるように。
……そうだろう？｣
『そうね。でも現実はそんな紙切れよりも言葉で示した方が良かった。
現実は何よりも正しくて、残酷なのよ』
藍沢｢そうだ。その現実から逃げてたらいつまで経っても結果は同じだし、変わらない。｣
『……何が言いたいの』
笑うのを辞めて真っ直ぐに目を見てくるAに少しの怖さを憶えるけれどそんな事よりも言わなければならないことがあるんだ。
藍沢｢……なんでこの翔北を去った。３年前、何があったんだ。その手首の傷はなんだ。｣
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玄ちゃん(プロフ) - 最後の方から誤字脱字がありますので直した方がいいと思いますよ。 (2018年7月12日 18時) (
レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
ka.(プロフ) - たくさんのコード・ブルー作品を読んできましたが、作者様の作品が一番好きです。主人公の過去、お互い好きなのに結ばれないもどかしさ、シニアドクターの絆、涙涙で読みました。これからも楽しみにしているので、更新頑張ってください。心より応援しています！ (2017年12月3日 3時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 全部読まさせていただきました！とても面白くて更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年11月30日 6時) (レス) id: eef0ffb7e2 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - 毎日更新楽しみにしてます！なので更新お願いします。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: c219c4c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新お願いします (2017年11月12日 18時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年11月2日 15時
