・ LIFE １８０ ページ41
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藍沢｢どうだ｣
慎一くんのベッドの周りを俺らフェローが囲んでいると、藍沢先生が声をかけてきた。
少し離れたところにはA先生の姿もある。
初めて会った時みたいに、壁に背中を預けて腕組みをして挑発的な笑みを浮かべて見ている。
名取｢…安定しています。｣
怒られるのかな、何でもっと上手くやらない、とか。
褒められることは、考えてなかった。
藍沢｢……良くやった。｣
藍沢先生の口から飛び出してきたのは予想外の言葉で、きょとりとする俺らにA先生がクスリと笑った気がした。
藍沢｢灰谷は慎一くんの痛みの原因を注意深く観察した。
だから異変に迅速な対応ができた。｣
びっくりするくらいに優しく、丁寧に言葉を選んで言う藍沢先生は灰谷と目を合わせながら言葉を紡ぐ。
藍沢｢横峯のREBOAの発想は患者が助かる可能性を見出した。｣
わかりやすく横峯が“え、”と言う声と感嘆を漏らせば最後に俺を見た藍沢先生。
藍沢｢名取にはカットダウンのスキルがあった。
REBOAの挿入に成功し、俺達が来るまで命を繋ぐことができた｣
だけど、優しい顔をしてたのに一瞬にして元の無表情の顔に戻り、言った。
藍沢｢お前達は全員、動脈塞栓一つ満足に出来ない半人前の医者だ。
だが3人揃うことで12歳の子供の命を救った。｣
その言葉に俺らは下を向き、悔やんだ。
何でもっと上手くできないのだろう。
でも、そんな俺らの考えを跳ね除けるくらいに優しい声で、
藍沢｢お前たちがダメだと言ってるんじゃない、救命はチームだと言ってるんだ。｣
ふと顔をあげればA先生と目が合って優しく、すごい優しく微笑んでくれた。
その表情一つが、全てを語っていた。
“よくやったね”
そんな、A先生の声が聞こえてきた。
嬉しかった。素直に。
A先生と、藍沢先生に同時に褒められた時今まで以上にないくらいの幸せと達成感が胸に溢れた。
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玄ちゃん(プロフ) - 最後の方から誤字脱字がありますので直した方がいいと思いますよ。 (2018年7月12日 18時) (
レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
ka.(プロフ) - たくさんのコード・ブルー作品を読んできましたが、作者様の作品が一番好きです。主人公の過去、お互い好きなのに結ばれないもどかしさ、シニアドクターの絆、涙涙で読みました。これからも楽しみにしているので、更新頑張ってください。心より応援しています！ (2017年12月3日 3時) (レス) id: 732c0bc2d5 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 全部読まさせていただきました！とても面白くて更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年11月30日 6時) (レス) id: eef0ffb7e2 (このIDを非表示/違反報告)
なほ - 毎日更新楽しみにしてます！なので更新お願いします。 (2017年11月13日 0時) (レス) id: c219c4c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 更新お願いします (2017年11月12日 18時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年11月2日 15時
