君は今 笑っていますか？

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『はい、お土産』


登坂｢んー、さんきゅ｣





ひっそりとしたカフェで2人してのんびりしていた。



白い恋人と、鮭を咥えてる熊の置物を臣の目の前に置く。





登坂｢……やっぱさ、お前のセンスがわかんねぇんだけど。洋服のセンスはいいのにな｣





何これとか言いながら手のひらサイズの熊さんを眺める。



熊さんって言ってもラブリーな感じじゃなくてリアリティに溢れてる熊。





『えー可愛いじゃない。……あ、臣タバコ辞めたんだっけ？』


登坂｢そう。……Aはまだ吸ってんの？｣


『うん。……吸わないでおくね』





なんだか今は吸う気分になれなくて一度手に取ったタバコの箱をテーブルに置く。





店員｢……アメリカンコーヒーでございます｣


登坂｢ん、｣


店員｢ウインナーコーヒーでございます｣


『ありがとうございます』





何故だかその店員さんは顔を真っ赤にして臣の顔をチラチラ見てあたふたしながら去っていった。





『あの人臣に惚れたんじゃない？』


登坂｢……いや、それはねぇだろ｣


『またまたぁ…臣辞めてからあの店で結構騒ぎになったんだよ。

お客様減っちゃったり…』


登坂｢まーじで(笑)｣


『登坂パワーは偉大だったって気づいたわ』


登坂｢あっそ。……で？7年間彼氏いねぇの？｣





またその話…と思いながら相槌を打つ。





『そう。7年間彼氏いませーん』


登坂｢……お前、どんな奴がタイプなの？｣


『……んー、』





そうだなぁ、岩ちゃんは───





『全力で笑って、全力で何かに取り組んで、全力で甘えてきて、全力で甘やかしてくれる。

クシャって笑って、ダンスがうまくて、声が優しくて、手が綺麗な人』


登坂｢……お前それ、元カレの事だろ｣


『あれバレた？(笑)』


登坂｢今、お前が元カレの事想って言ってるんだってすぐ分かった。

恋する乙女だったぞ(笑)｣


『もう！乙女って年じゃ無いんですけど(笑)』


登坂｢……そう言えば、お前が言った人に当てはまる人一人だけいるんだけど。｣


『はぁ？(笑)そんな人いないよ』


登坂｢その人ダンスうまいんだ？｣


『うん。誰よりも輝いてるよ。……でももう、会えないんだろうなぁ、』





ふーん、なんて興味無さそうにコーヒーを飲むから私もコーヒーを飲む。





登坂｢お前変わってねぇな｣


『何が？』





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ちなみに夢主は三代目を知らない設定です

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