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そんなこんなで戻ってきた。







『いやぁ、久しぶりの東京だな…』







空港の外に出て大量の荷物を抱えながら空を見上げる。




真っ青の空の下、思い浮かべるのはやっぱりあなたのこと。




あなたは今、どこで何をしていますか?




ちゃんと笑っていますか?




ちゃんとご飯を食べていますか?




あなたの隣には、今、誰がいますか?




私はあなたにもう一度会えるのでしょうか?




もう一度会って、この気持ちを伝えることはできるのでしょうか?




それとも、もうあなたは私のことを忘れてしまったのでしょうか────





7年経った今でも私はあなたのことを愛しています。







「A!」







後ろから聞こえてきたのは懐かしい友の声。




その友のおかげで私は岩ちゃんに会うことができた。




岩ちゃんに恋することができた。




岩ちゃんを愛することができた。




7年間、彼を思い続けるという辛いけど、幸せなこの気持ちを教えてもらうことができた。




あなたには感謝してるよ、臣──






登坂「おっす」


『久しぶり、臣』


登坂「何年ぶり?5年くらい?彼氏出来た?」


『なーに言ってんの、私には忘れられない人がいるって言ったでしょ』


登坂「ふっは(笑)まだ引きずってんのかよ」


『うるっさいなぁ……って、マスクにサングラスしてどうしたの?花粉症?怪しいよ(笑)』


登坂「……まぁ、色々あんだよ。ほら、荷物貸せよ。行くぞ」







臣は前に一緒のアパレル業界で働いていて、なぜだか辞めてしまったけれど同期の仲の良い友達だった。







『臣!……お土産あるからね』


登坂「白い恋人?待ってたわー」







─とさか ひろおみ─ 珍しい名前だからすぐに覚えた。




それと同時に、私の名前も珍しいからすぐに覚えたと言ってくれた。




京都に行ってから1回会っただけだけど、この5年間、一度も会わなかった。




それでも連絡が取れなくなることは無かった。




臣が返信してくるのは早朝だったり夜中だったり真昼間だったりと不規則な時間が多かったけど、あまり気にもとめてなかった。




だって臣は気まぐれで自由人だから。




だからあの日も、私の事を放ったらかしにしてどこかへ行ってしまった。




その間に私は、岩ちゃんという人を見つけて、惚れたんだ。




そんな自由奔放な所に、実は感謝してるんだよ。






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設定タグ:三代目Jsoulbrothers , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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あっちゃん - すごくよかったです。本当にこうなればいいなぁと思いました。読むたびに感動して涙がとまりませんでした。 (2018年3月20日 21時) (レス) id: f83acd1f10 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - すごく切なくて心温まる話でした。臣ちゃんsaidも結婚後も見てみたいです!楽しみにしてます (2017年12月16日 22時) (レス) id: 2003420e41 (このIDを非表示/違反報告)
ayanalovedance(プロフ) - 最高です!!結婚後すごく気になります!!! (2017年12月16日 21時) (レス) id: 30d2492fd6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 結婚後すごく読みたいです!!キュン死しそうです! (2017年12月16日 18時) (レス) id: 0c4620f798 (このIDを非表示/違反報告)
ishrmy37(プロフ) - 岩ちゃんとの結婚後のお話も是非見たいです! (2017年12月16日 16時) (レス) id: c0d66834b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2017年11月30日 21時

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