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お願いします、HIROさん、お願いします。

俺から、幸せを奪わないでください。

Aがいれば何もいりません、どんなに仕事増やしてもいいです。

お願いします、Aがいれば、それだけで幸せなんです、」





そう繰り返し、繰り返し言い、泣きながら土下座をしたらしい。




最終的にHIROさんも泣きながら許してくれたらしい。




ライブは全力でやって、ダンスも何もかもを全力で、裏にはけた瞬間はもう頭を切り替えてAの事だけ。




やっと許しを貰えた3日後にはもう屍のようになっていて、俺らは呆然としていた。





直人「岩ちゃん、……マジなんだな」





じゃあ、俺らも協力してやろ。




なんて言って、なるべく岩ちゃんに話しかけないようにしたり、裏でサポートをするようにしていた。




その間岩ちゃんはというと、色んな会社の指輪を選びつつ、結婚発表のFAX内容を考えていたり……




俺らはそれをただ見守っていた。




で、真夜中に回った頃の話。





岩田「あ!!!!!」





目の下にクマを作ってカタログ片手に立ち上がった岩ちゃんは思い出したかのようにニヤリと笑って携帯を手に取った。




正直言ってちょっと怖かった。





岩田「すいません、至急なんですけど、ティファニーのオープンハートで、裏に名前入れてもらうこと出来ますか?」





だなんて言って、カタログ全部ほっぽり出して携帯片手に楽屋を出て行った。




岩ちゃんの周りはもうカオスで、汚いってもんじゃなくてただもう、どうしたらこんな短時間で荒らせるの?ってレベルだった。




直人さんと直己さんが苦笑しながら岩ちゃんの周りの荷物整理してたから俺らも手伝った。





登坂「……ん?」





岩ちゃんが放り投げた指輪のカタログを見れば、たくさんの×が付いていたり、付箋が付いていたり…





登坂「っ、」



直人「……臣、」





何だか悔しくて涙が零れた。




俺だったらこんなに一生懸命になれねぇよ。




あーあ、完敗だわ、なんて思いながら俺も携帯を手に外に出た。




電話をかける先はもちろんAで、長いコールの後、やっと出たAにエールを送った。





『……なに?こんな夜に』



登坂「なぁ、明日の夜さ、…この前のCLUB行けよ」



『はぁ?』



登坂「行けよ。行かなかったら絶交だからな」





なんて、絶交なんて出来るわけねぇけどな。って自嘲気味に笑う。






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設定タグ:三代目Jsoulbrothers , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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あっちゃん - すごくよかったです。本当にこうなればいいなぁと思いました。読むたびに感動して涙がとまりませんでした。 (2018年3月20日 21時) (レス) id: f83acd1f10 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - すごく切なくて心温まる話でした。臣ちゃんsaidも結婚後も見てみたいです!楽しみにしてます (2017年12月16日 22時) (レス) id: 2003420e41 (このIDを非表示/違反報告)
ayanalovedance(プロフ) - 最高です!!結婚後すごく気になります!!! (2017年12月16日 21時) (レス) id: 30d2492fd6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 結婚後すごく読みたいです!!キュン死しそうです! (2017年12月16日 18時) (レス) id: 0c4620f798 (このIDを非表示/違反報告)
ishrmy37(プロフ) - 岩ちゃんとの結婚後のお話も是非見たいです! (2017年12月16日 16時) (レス) id: c0d66834b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラベン | 作成日時:2017年11月30日 21時

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