君は今 笑っていますか？

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それでメジャーデビューした俺は新しい仲間と一緒に踊ったり歌ったり。




直人さん、直己さん、健二郎さん、隆二、ELLY、岩ちゃん、俺──で三代目というグループを組んだ。




その中で俺はAと岩ちゃんをなぜだか同じ雰囲気を感じ取っていた。




別になにが似ているのか、どうしてかって聞かれたらよく分からないけどただ香りが一緒で……今思えば香水が同じだったからだと思う。




その岩ちゃんの顔は整っていて、次第に俳優業でも活躍し始めた。




だけど彼は決して彼女を作らなかったし、噂なんて流れなかった。





岩田｢……俺、女の人とかよくわかんないし。でも一つ言えるのは、いつか運命の人に会えるからそれまでしっかり待ってなきゃいけないんですよ。｣





なんて意味不明な事を言ってたのは覚えてる。




それがまさか、Aの事だったなんて。でも今思えば全ての辻褄が合うんだ。




俺の恋してきた約8年間は無駄に終わってしまったのかと分かった時目の前が真っ暗になったし涙が出た。




でもそれ以上に、岩ちゃんが泣きながらAの事を語っていたことにびっくりした。




それからの岩ちゃんは凄かった。




行動力っていうか、ガサツで面倒くさがりのところがある岩ちゃんは何処に行ったのかって言うくらいに。




HIROさんの所に３日間も通い詰めてずっと頭を下げ続けてた。




最初HIROさんは、“岩ちゃんはうちの電波塔みたいな所もあるから厳しいよ”って言ってたらしい。




でも、それでも岩ちゃんは頭を下げ続けていた。




だけどHIROさんは首を縦に振らなくて、




最終的に岩ちゃんが取った行動は俺らを驚きの沼に落としたのだ。





岩田｢お願いします、この機会を逃したら、次は無いんです。

どんなにダメって言われても、何年かかってでも毎日でも来て言います。

俺にはAしかいないんです。

この7年間、ずっとずっと待ち続けてたんです。この日を。

Aと付き合ったのはたったの3ヶ月だけど、たった3ヶ月なのに、この7年間忘れられなかったんです。

この7年間、俺を作ってきたのは他の誰でもないAなんです。

付き合うならAで、結婚するならAしかいないんです。

付き合ったら別れが来る。

だったら結婚して一生傍に居て欲しいんです。

こんな事思うのはAだけなんです、やっと見つけたんです。



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