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ちゃんと話そうとするのが伝わったのか岩ちゃんはテーブルの上にあったテレビのリモコンでテレビの電源を落とした。
『あのね、岩ちゃん。……芸能人になるってことはファンができるってこと。
岩ちゃんはかっこいい。あなたが思ってる以上に、岩ちゃんはかっこいいんだよ。』
岩田｢っ、……だと、しても｣
『岩ちゃんのダンスを見て好きになるかもしれない。
岩ちゃんの声を聞いて好きになるかもしれない。
岩ちゃんの顔を見て好きになるかもしれない。
岩ちゃんの笑顔を見て好きになるかもしれない。』
岩田｢そんなの、そんなのよりも俺にはAがいればどんなことだって頑張れる｣
『うん、すごい、嬉しい……ありがとう、岩ちゃん』
岩田｢離れたく、ないよ｣
言うつもり、無かったんだけどなぁ…そう思いながら目を伏せて言葉を紡ぐ。
『……ごめん、岩ちゃん。私ね、仕事で京都に転勤になったの。』
岩田｢……は｣
『遠距離になって離れて、新幹線で何十分の距離だけどがんちゃんが売れれば会える時間も電話をする時間もなくなる』
岩田｢そんな｣
『仲間ができたら、仲間と過ごす時間が、楽しくなる』
だって貴方は、“人”を大切にする人だから。
岩田｢っ、｣
それが否定出来なかったのか押し黙ってしまった岩ちゃん。
そういう素直な所、本当に素敵。なんて場違いな事が頭に浮かぶ。
『それに、芸能界には綺麗な人がたくさんいる』
岩田｢それは！！！！絶対にない！いたとしても無いから、｣
『うん、信じてるし、わかってるつもり。でも怖いから自信ないの』
岩田｢っ、｣
それが一番怖かった。
魅力的な人がたくさんいて、私なんかよりも愛想がよくて、綺麗な人がたくさんいる。
“浮気”……岩ちゃんがそんなことをするわけが無いとはわかってる。
今も身に余るほど岩ちゃんの愛に満ち溢れてるってこともわかってる。
他の人なんか見て欲しくない、なんて思ってるけど岩ちゃんは他の人を見たりはしないっていうのも、ちゃんと分かってる。
でもそれは一般人としての話で、芸能界は違う。
浅く広く……キラキラと煌びやかに煌めく芸能界に入ってしまえば、どうなるかもわからない。
言ってしまえば、私は完璧に岩ちゃんを信用することは出来ていないんだ。
『ごめん、岩ちゃん…』
堪らず涙を零した私に、岩ちゃんも涙を零して抱きしめあった。
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あっちゃん - すごくよかったです。本当にこうなればいいなぁと思いました。読むたびに感動して涙がとまりませんでした。 (2018年3月20日 21時) (
レス) id: f83acd1f10 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - すごく切なくて心温まる話でした。臣ちゃんsaidも結婚後も見てみたいです！楽しみにしてます (2017年12月16日 22時) (レス) id: 2003420e41 (このIDを非表示/違反報告)
ayanalovedance(プロフ) - 最高です！！結婚後すごく気になります！！！ (2017年12月16日 21時) (レス) id: 30d2492fd6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 結婚後すごく読みたいです！！キュン死しそうです！ (2017年12月16日 18時) (レス) id: 0c4620f798 (このIDを非表示/違反報告)
ishrmy37(プロフ) - 岩ちゃんとの結婚後のお話も是非見たいです！ (2017年12月16日 16時) (レス) id: c0d66834b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年11月30日 21時
