・ LIFE ９０ ページ45
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弁護士｢問題はマスコミが着陸失敗のせいで患者が死んだかのように報じていることです。｣
この場には橘先生、私、灰谷先生、雪村さん、耕がいる。
弁護士｢本当に因果関係が無かったと言い切れるんですか？｣
うるさいなぁ、そんなに声大きくなくたっていいじゃん。なんて思ってると耕が口を開いた。
藍沢｢モニターを通して見た限り、ヘリ到着時に既に患者は手の施しようがない状態でした。｣
耕が言えばそのまま橘先生も口を開いた。
橘｢そもそもドクターヘリの最大の目的は医師の現場へと派遣と患者の治療開始までの時間短縮です。今回もそれはきちんと果たされていました。｣
弁護士｢……つまり？｣
眉をピクリと動かし聞いてきた。
橘｢患者の死亡とヘリの着陸失敗に因果関係はないと言いきれます。｣
そう言えば弁護士は変な解釈をして返してきた。
弁護士｢では問題はヘリの運搬そのものということですね？｣
どうすればいいんだろうか。ここで素直に灰谷先生の事を言った方が良いのだろうか。
早川｢えっと、当日は夏のわりに湿度の低い日でダウンウォッシュで砂ぼこりが舞って……｣
早川さんが立ち上がり当時の状況を説明し始めた。
弁護士｢ダウンウォッシュ、とは？｣
そんなことも知らないの？と思ってると隣にいた耕に肘で小突かれた。
藍沢｢顔に出すぎだ。｣
小声で言われてしまった。
早川｢ダウンウォッシュとはヘリで生じる下向きの強い風です。
それで視界不良に陥って方向感覚と高度感覚を失いました。｣
弁護士｢なるほど｣
早川｢気づいた時には木にメインローターを接触させてしまいました。
機長である自分のミスです。｣
理事長｢患者みんな重症だったんですよね？焦りがあったんじゃないんですか？｣
早川｢そうですね。聞けば必ず助けたくなって焦ると思います。
ですから私は患者情報に関する無線は聞かないことにしています。｣
え、それは知らなかった。てことはかなりこっちが悪いことになりそう……
弁護士｢では操縦時の環境はいつもと変わらなかったんですね。
それなのに、木に接触した……｣
早川｢……はい｣
もうそろそろ終わるかな、と思った時に灰谷先生が声をあげた。
灰谷｢ぼ、僕のせいです。
僕が早川さんを急かしたんです。｣
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みはる(プロフ) - この世界観、なんだか好きです。だいぶ楽しませていただいているんですけど、ちょっと違和感をかんじた感じた部分があって。なんだろうと思ったのです、、、トロントのやつですね! トロントはアメリカじゃなくてカナダの都市です！! (2018年6月10日 2時) (
レス) id: d6478e436f (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 橘先生が好きなので、絡みを増やしてください。 (2017年10月1日 9時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
作楽(プロフ) - ところどころ、優輔くんが三井先生の名前になっていたり、三井先生が緋山先生の名前になっていたりしています。続編からも楽しみにしております。 (2017年9月30日 22時) (レス) id: 2a04f50b79 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 更新お疲れ様です！いつも読むとすぐ終わっちゃって続きが気になるくらい、面白いです。大変だと思いますが、更新頑張って下さい！ (2017年9月30日 17時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 続きがいつも気になります！更新頑張って下さいね！応援しております。 (2017年9月29日 22時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2017年9月18日 11時
