・ LIFE 71 ページ26
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3日は安静にしてなさい。と橘先生にきつく言われボーッとベッドの上に座って窓の外を見ていると病室のドアが乱暴に開かれた。
入ってきたのは緋山と冴島と白石。
緋山「ねぇ、何があったのよ。」
ドア開けて第一声がそれですか?!と驚きつつも頭の上にハテナを飛ばせば美帆子は言葉を補足してくれた。
緋山「昨日黒田先生がうちに来た。」
『うん、知ってる。』
緋山「あんた……ずっと連絡取ってたの?」
『そうだよ。』
緋山「…………なんなの?!なんで?!おかしいでしょ!倒れたぐらいでなんで黒田先生が来たの」
私達、久しぶりに会ったのにあんたの事言われて、わけわかんない!なんて叫ばれた。
『……そっか、黒田先生どこまで話したの?』
白石「なにも。ただ、藤川先生と藍沢先生の前でトロントにいたことを話した。あいつは今、立ち上がったばかりだから。なんて事も言われた」
立ち上がったばかりって、完璧には立ち上がれて無いんですけどーなんて想いながら苦笑すると美帆子が、バン!とテーブルを叩いた。
緋山「いい加減にしてくんない?!いい?!あんただけが辛いわけじゃ無いんだよ!トロントで何があったのかは知らない。
でも、あんただけが辛いと思ったら大間違えなんだよ!あんたが7年前に翔北を去ってから藍沢は変になった。
ボーッとすることが増えたし、暇さえあれば携帯の画面みて泣きそうな顔してるし。
あんたの親友である冴島もあんたが居なくなってから抜け殻みたいになって必死に働いた!」
みほこの声にまるでエコーがかかったかのように頭の中で響く。
緋山「ずっとずっとあんたを待ってた。それなのに全然帰ってこなかった。
救命にいるとあんたを思い出すって言って藍沢は脳外に行った。藤川も整形に行って、私も周産期に移った。
でも冴島と白石はあんたが戻ってきた時に人が居なかったら寂しいだろうと思ってここに残った!」
美保子が目の前でボロボロと涙を零しながら号泣している。
その隣で恵も、はるかも大粒の涙を零していた。
緋山「信じて待ってたんだよ。やっと戻ってきた。7年間も音沙汰無しだったのに急に戻ってきたと思ったら前みたいな笑顔無くって、心配した。
だから私達はね、いつかAが自分の口から言ってくれるの待ってたの。」
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みはる(プロフ) - この世界観、なんだか好きです。だいぶ楽しませていただいているんですけど、ちょっと違和感をかんじた感じた部分があって。なんだろうと思ったのです、、、トロントのやつですね! トロントはアメリカじゃなくてカナダの都市です!! (2018年6月10日 2時) (レス) id: d6478e436f (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 橘先生が好きなので、絡みを増やしてください。 (2017年10月1日 9時) (レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
作楽(プロフ) - ところどころ、優輔くんが三井先生の名前になっていたり、三井先生が緋山先生の名前になっていたりしています。続編からも楽しみにしております。 (2017年9月30日 22時) (レス) id: 2a04f50b79 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 更新お疲れ様です!いつも読むとすぐ終わっちゃって続きが気になるくらい、面白いです。大変だと思いますが、更新頑張って下さい! (2017年9月30日 17時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
真奈美 - 続きがいつも気になります!更新頑張って下さいね!応援しております。 (2017年9月29日 22時) (レス) id: 5749d332a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2017年9月18日 11時